「Loser's Parade」

for さえない日々

MAC THE SEIKO a.k.a. いとうせいこう

木曜日、ZEEBRA高木完が主催しているヒップホップイベント「HARDCORE FLASH」にいとうせいこう&DUB MASTER Xが出演したそうです。そして、このときの模様がネット上にアップされました。なんと20年以上前の曲『噂だけの世紀末』、□□□最新曲『ヒップホップの初期衝動』をアカペラで挟み、『東京ブロンクス』をやってます。
SEIKO ITO & DUB MASTER X LIVE AT "HARDCORE FLASH" NUTS - Dailymotion動画
この出来事は各地で話題になり、タマフルでも宇多丸さんが言及しておりました。宇多丸さんも言ってたけど、とにかく『噂だけの世紀末』のノンブレスで“かます”あたりが圧倒的。あと「騒げー!」っていう煽りは元々せいこうさんの発明だそうで、オリジナルバージョンが見れます。ちなみに宇多さんは「これ以上、いとうさんの呪縛を濃くしたくない!」という理由で見に行かなかったそうです。ライブ映像を見て「あー、本当に行かなくてよかった!」と。なお、宇多さんはこの「ZEEBRAが主催しているイベントでライブを行ったことの意義」について強く言及しています。それは、文系ラッパーのイベント、またはサブカルイベントでライブをすることではなく、あえて「ゴリゴリのヒップホップイベント」でやり、そこで圧倒的なパフォーマンスを繰り広げたことにより、「頭で考えるラップ」と「体で表現するラップ」という2つの溝を一気に埋めたということ。これは強い意味を持っているのではないかということで、イベントに呼んだZEEBRA、そしてそこで全く衰えないラップを披露したいとうせいこう両名に賛辞を送っていたのでした。


いとうせいこうって、「昔はラッパーだった」というのはもちろん知ってはいましたし、最近は「レキシ」を始め、「ポメラニアンズ」「真心ブラザーズ」、そして自身のバンド「DUB FLOWER」で続々と披露し始めてました。しかし、いまいちピンと来てませんでした。なんというか、全部「ふ〜ん」で終わってました。しかし、今年の夏に加入した「□□□」の『ヒップホップの初期衝動』、更に今回のライブ映像を見て、ちょっと感動した。すげーわ、これ。んでもって昔の映像なんかを探してみたのですが、これはいわゆる「業界くん物語」の一部なんでしょうか。文献でしか読んだことがないので詳細はわからないのですが、とにかく関わっている人たちが今では大御所な方ばかり。

ちなみに、『東京ブロンクス』をジョン・B・チョッパーのイベントにてスチャダラパーがカバーしたものがこちらに上がってます。


<おまけ>
いとうせいこう×宇多丸対談です。宇多さんがタジタジになっているのが珍しい。
TBS RADIO ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル
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