「Loser's Parade」

for さえない日々

circle'08〜東京出張〜

福岡発信のこのイベント。今年は諸事情で福岡開催が実現できなくなり、急遽場所を東京に変えての開催。ちなみに昨年はこんな感じでした。とにかくゆるゆるが印象的だったイベント。今年は場所的に、そこまでゆるい雰囲気はできなかったけど、でも出演者のテンションがゆるくてよかったですね。肩肘張らない感じが。

昨年、しょっぱなにドギモを抜かれたバンド。LITTLE CREATURES周辺はほんとに恐ろしいですね。今回ビックリしたのは畠山美由紀さんの復活!全然知りませんでした。畠山さん、間近でみると、すんごい細いのな。演奏技術はもちろんのこと、歌声も素晴らしかったです。「あ、その娘もお前の妹だよ」というすんごい歌詞の歌が印象に残りました。そして最後は全員でドラムを囲みサンバ調に一個のドラムを10人で叩くパフォーマンス。これこれ、これがスゴいんです。

ここまでは去年と出順は同じ。公開リハとして「京都」を披露し、つかみはOK(by ダチョウ倶楽部)状態で始まったライブ。「慰安旅行」「七七日」というノリのいい曲を続け、「今の私」でしんみりと聞かせる。そしてここで前回のライブ同様、野村卓史(from グッドラックヘイワ)がサポートとして登場。この展開、すでに公開リハの時点で登場していたのでバレバレだったんですけど、やっぱりこの人が入るって、特別な感じがする。そして星野リーダーはギターをマリンバに換え「最北端」、そしてオレ的キラー曲「会社員(旧題:行けバナナ)」。「会社員」では珍しくリーダーが初っ端ミスってもう一度、なんて展開もありました。マリンバ早叩曲ですからね…これ。正直初めて「Spicy Flower」でこの曲聴いたとき、「リーダー、こんなにマリンバ叩けるんだ!」なんて失礼な感想を持ったし。
そしてこの曲演奏後に重大発表。「この曲がシングルで発売されます!」もうですね、オレ涙目です。しかも同時リリースでDVDも発売されます!発売日は8月6日!ちなみにシングルのカップリングは「今の私」!両方とも数量限定!…どうせならバナナの日である「8月7日」にしたらよかったのに、とも思いましたが、さすがなのは、8月7日から行われるバナナマン単独ライブの初日に間に合わせてるとこですね。このときから、もう8月が待ち遠しくなりました。
話をライブに戻しましょう。その後は「インストバンド」「青葉コック」まで、野村氏と共に進められる。ちなみに野村氏は細野フリークのため、今回は大緊張していたのでしょうか。野村氏退場後、「野村君は高校時代にいち早く細野さんのコピーバンドをしてました」とハマケンが発言すると、「それ、言っちゃダメだって言ってたよ」とリーダーから苦言。その気持ち、わかるなぁ。好きすぎる人にそんなこと、言えないと思う、恐れ多くて。ちなみに最後は当然「生活」。特にこの曲で顕著だったんですけど、今回の浜野隊長がまたグダグダでグダグダで。この「生活」ではなんとスキャットに夢中でAメロに入れないという惨劇が発生。今回の「生活」では展開前のゆっくりになるところではハマケン完全ソロ状態(つまり、トロンボーンしか鳴っていない)のアレンジだったんですけど、動揺からかメロが震える震える。最後は土下座して帰っていった浜野サンでした。

会場後方にある喫煙所でのんびりタバコ吸ってたら、ふいにドラの音でライブが始まり、ハナレグミが次で細野さんはトリだとばかり思っていたオレは「あ、今回ハナレグミはバンドスタイルなんだ」なんて悠長にしてたら、細野さんのあの渋い低音ボーカルが聞こえてきて焦った。慌てて席に戻りましたよ。ああ、きっと「トリはイヤだ」なんて言ったんでしょうか。今回のライブの特筆は、やっぱ「はらいそ」ですよね。これを26、7歳の時に作ったと発言され、今まさにその年齢のオレ、涙目。あと高田漣かっこよすぎ。そういや「この曲はタイタニック号で沈んだ人たちのことを歌った歌です」というMCがありましたが、ちなみに細野さんの祖父である細野正文氏はタイタニック号に乗船し、日本人で唯一生還した人物です。オレは以前にwikipediaを見て知りました。

「細野さんの後に弾き語りなんて、勝てるわけねーだろ!」と言って出てきたその姿は金髪長髪ズラ+B&BのTシャツ+パンタロンというヒッピースタイルでした。こんなバカバカしい格好、完全に竹中直人のコピーのようなMCなのに、唄いだすと空気が一変するこの声質ったら。ラストには「サヨナラCOLOR」をまさかの演奏。アンコールでは小雨が振り出した中「明日天気になれ」。ちなみにザンジバルナイト同様、今回も相棒としてタップダンサーの熊谷和徳氏が参加していました。あ、「サヨナラCOLOR」って熊谷さんリクエストだったんだ。


永積タカシが最後に「circle続けてください!」と叫んだのがとても印象的でした。ホント、来年は福岡で開催されることを祈ります。その際に参加できるかはもうわかりませんが…。