「Loser's Parade」

for さえない日々

ラディカル・ホリデー その0/SAKEROCK

『会社員と今の私』、オリコンウィークリーチャート45位おめでとう!!あと100枚ちょいでPUFFYを超えたのに!でもこれで確実に今度のCDTVで放映されます!更に『ラディカル・ホリデー』はデイリーDVD音楽チャート13位!いやー、いい時代だ。

このDVDは、“きろく”ではなく“作品“です!(怒)

おっしゃるとおりです。このDVDは、“きろく”をバッキバキにエディットして、更に無駄コンテンツを各所に散りばめた“作品”でした。映像チーム「山田一郎」によるSAKEROCKを題材とした処女作品、という解釈のほうがいいのかもしれないですね。ちなみにこの前のラジオで構成員は星野リーダー+映像ディレクター+デザイナーと言っていたのですが、あとのメンバーは山岸サンタさんと大原大次郎さん(こち亀の部長にあらず)でよいのですかね?


そんなわけでDVD作品である「ラディカル・ホリデー その0」についてです。発売日だった先週に平日のくせに朝方4時までかけて見たおかげで仕事に支障が出そうになりました。なんというかですね…あまりにもくだらない!星野リーダーは「サケロックの音楽は知らないけどDVDは見たことがある、というものにしていきたい」と語っておりますが、それにしてはレベルが高くないか?ある程度情報リテラシーが求められやしないか?という懸念さえ生まれてしまうくらいに盛りだくさんな内容でした。ベースとなっているのは昨年末に行われた「サケロックのワンマン」(参考過去日記:1日目2日目)のライブ映像になってはいるのですが、ライブ映像にしては映像が荒い上にカットが目まぐるしく、カメラアングルもなんだか物珍しい。おまけに全然関係のない舞台監督のカットまで演奏中に紛れ込んでくる。
そう、これはライブ映像としては「もはやなんだか見にくい」くらいまでにエディットされています。このワンマンライブは2DAYSだったのですが、曲順はおろか、日にちまで前後バラバラ。作品として見やすい塩梅でエディットされているおかげで、ド頭に『七拍酒』『慰安旅行』という、最も勢いがある素材が集まってきているのではないでしょうか。元ネタをバラしてしまうと、これは完全に「ファミ通WAVE DVD」の構成と同じ。生活純子氏が司会進行を務めている点や、テロップの出し方、更には「全然関係ないラブホのCM」「突然『HOSONO HOUSE』のジャケットコスプレをした映像」、更には「音塾」なるわけのわからないコンテンツ(通称:ノイローゼコンテンツ)が挟まってくる点が共通しています。これはノイローゼディレクターの山岸サンタ氏の手腕のおかげですね。「その0」と銘打っているところからわかるとおり、これはまだまだ実験段階。だからこそまだまだ音楽的要素の方が勝っているのかもしれませんが、行く行くはサケロックが演奏しているところなんて全く映っていないところまで発展していく(それこそ、シングルに入っているラジオで言ってた「ハマケン断食」なんてもの)のではないでしょうか。


とにかく言えるのは、ここで浜野さんも言っている通りスチャダラパーBOSE氏の解説(a.k.a.ツッコミ)がものすごく的確!コメンタリーゲストとして呼んで正解だと思います(あ、さきほどの映像はビデオPODCASTとしてiPodに入れられます)。「ハマケンの押し語りで盛り上がっちゃったらもう終わり」「ハマケンが調子乗っているときは率先して『ひっこめー!』という」などなど、「そのとおり!!」と、代弁してくれてスッキリした気分にさえなりました。あれは「けなすことで成立するコント」だってこと、わからない人が多いですよね。そんな意味でもとても価値がある一品です。そして今宵も気がついたらDVDプレイヤーを再生してしまう日々なわけです。山田一郎さん、おいしいノイローゼコンテンツをありがとうございます。

ラディカル・ホリデー その0
SAKEROCK
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