「Loser's Parade」

for さえない日々

ヨーロッパ企画第29回公演『サーフィンUSB』@下北沢・本多劇場

これ、絶対タイトル先行で決めましたよね、というインパクト。というか、くだらない。まぁ、くだらないやりとりがグダグダ続くのがヨーロッパ企画なので、これが醍醐味なのだけども。

ヨーロッパ企画の舞台は毎回舞台セットが凝っている。だから冒頭で海から次々と人が上がってくるシーンは驚いたとともに笑った。いったいどうなっているのだろうか。舞台は黒い枠で囲まれていたため、その隠れた部分に水があったのだろう。後に勢い良く飛び込むシーンもあったのでそこそこ深いものがあるのだろうけど。
今回の話は「リアルとバーチャル」について。IT化社会や環境汚染を皮肉っているのだけど、それを深く考えさせてくれないのがヨーロッパ企画のバカバカしさ。最後まで素直に楽しんできました。それにしても今回、上演時間が1時間半もないくらいで非常に短く感じられましたが、返ってそれくらいの方が気負いもせずに気軽に楽しめる時間なのかもしれません。それにしてもハンバーガーのくだり、引っ張りすぎ!あれだけで10分くらいは引っ張ってたんじゃないだろうか。この場面にはツッコミ役(中川さん)がいないので基本野放し、ボケっぱなし。それだけ「もーええわ!」とツッコミたくなっただろうか。

というか、今回一番印象に残ったのは、なにより山脇さんのビキニ姿!今回結構前の方で見ていたため、なんだかドギマギしてしまった。なんていうかヨーロッパ企画って、女優もいるんだけど「男子校ノリ」のイメージだったんですよ。もちろん「童貞集団」の。それが「女性の水着」っていう、性を意識せざる得ないアイコンが出てきたことになんだかちょっとした違和感を感じてしまったのです。いや、単なる劇団のイメージなので全然否定してないです。違和感というか、物珍しい物を見たって感じというか。…まぁ、ヨーロッパの公演を全部見ているわけではないので、これまでの公演にそういうアイコンが出てきてたらすいません。あとビキニでサーフィンなんかしてたら脱げちゃうんじゃないだろうか。男子校的童貞思考で「水着だ水着!ビキニだビキニ!」って感じでとりあえず着させちゃったっていうのなら、なんだかこの違和感も腑に落ちてしまうのですが。


余談ですが、私が見に行った日にはしまおまほかせきさいだぁ≡という平仮名コンビをお見かけしました。更に更に、ミスターどうでしょう、鈴井貴之社長もお見かけしてしまいました。か、かっこよかった…。