これも自分と認めざるをえない展
かつては湖池屋の「ポリンキー」、NEC「バザールでござーる」、または「だんご3兄弟」。最近ではNHK教育「ピタゴラスイッチ」の監修を行っている佐藤雅彦さんがディレクションした、「これも自分と認めざるをえない展」を見に六本木の東京ミッドタウンにある21_21 DESIGN SIGHTへ。最近、改めて「ピタゴラって、本当に理系脳だよな〜」などと思っていたところにこの仰々しいタイトルの企画展。ちょっと気になったため、行ってみました。
<本展覧会の特徴>
【特徴1】注文の多い展覧会である
【特徴2】見終わった数日後、たくさんの疑問が醸成されている
【特徴3】人間の未来の可能性と危険性の両面を示している
仰々しい。実に仰々しい。いったいどんなことが起きるのか、と、特に予備知識も入れずに足を踏み入れたわけですが、これがなんとも不思議な体験だった。
この展示会、要は「あなたは自分のことをどう思っているか知ったこっちゃないですけど、周りはこのようにあなたのことを分別してますよ。あなたが『これが自分だ』って思っていること、そんなことを思っているの、あなただけかもしれないし、そもそもあなたの意識は正しいかどうかも疑わしいですよ…」という、ちょっとした宣告のようなものだった。こうやって書くとなんだかミステリーだかSFだかの話になりそうだが、これは現実の話。実際に様々なものに参加し、不思議な体験をすることができました。
この体験を通じて、なんだか昔みうらじゅんが提唱していた「自分なくし」という言葉を思い出した。結局自分はある属性のひとつに過ぎない、そんなことを意識させられる展覧会。しかしまぁ、なんだか全体的に「は〜…よくできてるな〜」と思わざるを得ない感じでした。ちなみにこれ、11月3日までやってます。
⇒21_21 DESIGN SIGHT - 企画展 佐藤雅彦ディレクション 「“これも自分と認めざるをえない”展」 - トップ