「Loser's Parade」

for さえない日々

ウーマンリブVOL.12 「SADSONG FOR UGLY DAUGHTER」@下北沢・本多劇場

大いに笑ったけど居心地が悪い芝居だったなー。
大人計画の面々に加えて、今や常連の田辺誠一、そして岩松了宮崎あおい!すんごい豪華なメンバーで繰り広げられた家族劇。冷静な狂気の松尾さんとはっちゃけてる岩松さんのオッサンツートップ、そして宮崎あおいの爛漫さ、荒川良々の全てを持っていく強烈さ、田辺誠一の奇天烈と冷血の二面性、絶妙な宍戸さんに少路さん、そして最年少の矢本悠馬。全てがおかしかった。宮崎あおいが大声で放送禁止用語を叫ぶのが見られるのも舞台ならでは。
そしてこのようなキャスティングで語られた物語は、総じて言えば無力というか突き放されたというか、何というか掴みどころも終着点もなく、居心地が悪かった。最初のコメディ部分は大いに笑えたけど、後半になるにつれ、どんどん笑えなくなっていく。いや、ホラーだとかシリアスだとかどういうことではなく、一気に光が見えなくなる感じというか。この芝居を見た感想をどう表現していいのかわからない人、オレ以外にもたくさんいるんじゃないだろうか。どうなんだろう。


あと、とにかく向井秀徳手がける劇中歌がどれも素晴らしかった。中にはナンバーガールのギター使いを彷彿とさせるものまであって「かっこいい!」ってなってました。そしてこのサントラ、22日公演分以降から発売されてるというではないですか!ヒドい!オレが見に行ったときはまだ売ってなかったのに!最初っから売ってよ!

ああ、かっこいい…。