「Loser's Parade」

for さえない日々

TOWER RECORDS PRESENTS “higefunkgyaban”@渋谷O-WEST(1/25)

髭と在日ファンクのスプリットシングル「We are HiGE! / におい将軍」発売を記念して開催されたライブ。この2組に加えてゲストにモーモールルギャバンが来るって言うんで見に行って来ました。
1番目が自分の目当てであるモーモールルギャバン。ゲストだから当然の出順なのだけど、しょっぱなから飛ばしまくりで主役の2組を飲み込まん勢い。だって、こんなセットリストだったんですよ。

  • 1.ユキちゃんの遺伝子
  • 2.POP!烏龍ハイ
  • 3.美沙子に捧げるラブソング
  • 4.細胞9
  • 5.Hello!! Mr.Coke-High
  • 6.ユキちゃん
  • 7.サイケな恋人

全てがキラーチューン。そんな勢いで臨んだモーモーさんたち、とにかく暴れ倒してました。特にユコさんはノリノリでダンス。近くにセッティングされているものとは別のキーボードが縦に立てかけてあるのが見えてずっと疑問だったのですが、最後の最後、『サイケな恋人』のアウトロのときにおもむろにその鍵盤を持ち上げ暴れ弾くユコさん。やっぱりこの人が一番狂ってる!最高!
そういえばメンバーみんな衣装のような色彩豊かなかっこよいタイツやらをお召しになられていたのだけど、いつもどおりパンティコールのときにゲイリーがタイツとパンツを脱いだ時にその脱いだタイツとパンツを客席に放り込んでいました。あれ、衣装じゃないの?客席に投げてよかったんだろうか。いや、そもそもあんなの誰が欲しがるんだ、汗だくのパンツ。


2番目は在日ファンク。最近すっかり人気者になった在日ファンクですが、そういえば自分は見るのが2年くらい振り。以前は高円寺で開催された福島ピート幹夫伊藤大地企画イベントカッコイイナイト3のときで、その前はハマケンロックフェスティバル。ゴセッキー加入は愚か、伊藤大地がドラムだった時代だ。
SAKEROCKを知っていると在日ファンクのハマケンを見ると笑ってしまう」という現象は多くの人が経験しているのではないかと思うんです。これはもう仕方ない。「いやいやwwwハマケンなにカッコつけてんのwwww」という感覚はもう二度と拭い去ることはできない。だって、あまりにSAKEROCKでのポジションと違うので。演奏は当然のようにタイトでスマートだし、特に『爆弾こわい』なんて本当にかっこいい曲だと思うのだけど…どうにもこの先入観は消えない。これはもう、自分がSAKEROCKが好きすぎるせいなのだと思う。そういうのナシだったら素直にカッコイイと思えたのだろうから、もったいない。あとトロンボーンの久保田さんっていつの間にあんなことになってたんですか。まぁ、昔からあーでライブを重ねるごとにどんどん発揮していったのかもしれないけど。
ちなみに「在日ファンクを先に知り、後にSAKEROCKを知ると『ハマケンってトロンボーンも吹けるんだ!』となる」という仮説はいかがでしょうか。Twitterで見てると案外合っていると思うんだけどなー。


ラストは髭。ずっとテンションの高い須藤を中心に狂乱の宴が繰り広げられていった。「それではみなさん良い旅を!」って今から始まる時に言って『それではみなさん良い旅を!』演奏するの、なんかいいですね。3組とも定形に収まらないバンドなのだけど、特に髭はいろいろ異質。ドラムが2人にギターが3人もいるってのがすでに過剰。そして独特の歌詞、ひねくれた曲、須藤のMCも加わって大変。アイゴンもいるし。そんなまるで民族祭礼、宗教祭礼のようなライブに客席は熱狂。
アンコール後にステージ上で写真撮影を行おうとすると「今日の出演者も来たらいいんじゃない?」とのことで、モーモーはレコーディング作業のため中座していたものの、二階席で見ていた在日ファンクが私服でステージに登場。さっきまで客席を煽っていた姿から素に戻ったメンバーが若干恐縮していたのがなんとも微笑ましかったです。


今回出演した3組のバンドですが、見事に3組とも異質で過剰。モーモーはとにかくぶっ千切ったライブアクションだし、在日ファンクはJBマナーとハマケンの元来のキャラクターとの融合が笑えてかっこいいし、髭は編成も煽りも特殊。音楽ジャンルはバラバラなのだけど、それぞれが突出しているのが共通点という対バンイベントでした。