「Loser's Parade」

for さえない日々

フィルム/星野源

オリコンウィークリーチャート4位おめでとうございます!


『フィルム』を買いました。初回盤はすでに入手困難となっているそうです。まあ、そうなるだろうなあと予想はしていたので、予めamazonにて予約してました。確実に買うなら予約が一番!ネット通販なら場所は問わないし。
表題曲『フィルム』は、すでにラジオや音楽番組で流れているのでなんだかもうずいぶんと聞き込んでいた印象さえある。前にも書いたけど、映画「キツツキと雨」の主題歌ということで「フィルム」というタイトルにしたという理由もあるのだろうけど、ここで描かれるのはとても明るく、前向きに生きる知恵を歌っているかのよう。特に「苦い結末でも 笑いながら そう 作るものだろう」という詩には、映画を作る現場に例えて強く込められている気がする。

カップリング曲の『もしも』『乱視』については、聞いてとても驚いた。完全に「バンドサウンド」になっていたからだ。演奏者がハマ・オカモトと神谷洵平といつもと違っていたことも当然要因ではあるのだけど、そもそもいつものメンバーと変えて実現させたかったというのが、新境地を切り開こうという意気込みなのかもしれないし、これも常々やりたかったことの一つだったのかもしれない。『もしも』ではロックバンド的ギターリフが印象的だし、『乱視』でのサビのギターフレーズ、更にはギターソロまであるのが今までと絶対的に違うこと。これは、そろそろ3ピースでライブをやる機会だって出てくるかもしれない。

シングル恒例のハウスバージョンでは、念願の『次は何に産まれましょうか』の再収録。自主制作盤に比べてキーが上がっているために、以前に比べてどんよりとこもった印象が消えた。そして、聞き比べると、明らかに歌が上手くなっていることがわかる。この曲は、以前の陰鬱とした雰囲気も好きだったけど、今回の丁寧に歌いあげる方も好きだ。そして『落下』については、ブックレットに「以前少し披露したことがある…」と書かれていたからか、なんとなく聞いたことがあるかもしれない…けど気のせいかもしれないメロディ。どこが初出しだったんだろう。(追記:コメントにて以前Podcastで配信されていた「ばかラジオ」で歌われていたと教えて頂きました!)
初回特典DVDも“盗撮的”山岸サンタワールド全開で、特典以上の役割、これだけでもれっきとした作品になっている。約70分収録で、副音声付だからこれだけで2時間以上楽しめるというサービス満点っぷり。ファミ通WAVEイズムはここにも継承されていた…!

決して派手ではないこの曲が、オリコンウィークリーチャート4位に入るというのは、なんだかとっても清々しい。たとえオリコンチャートがかつてほどの影響力がないにしても。ということで、本日は中野サンプラザのワンマンライブを見に行ってきます。

フィルム(初回限定盤)(DVD付)
フィルム(初回限定盤)(DVD付)
asin:B00699FTHU