「Loser's Parade」

for さえない日々

BETRAYAL〜WUJA BIN BIN 1st ALBUM発売記念TOUR〜@渋谷WWW(5/18)

WUJA BIN BINのレコ発イベントは、渋谷のWWWで開催。WWWってライブハウス、スペースシャワーTVが運営しているってのは知ってましたけど、実際に足を運ぶのは初めて。なので「たどり着けるか不安」なんてtwitterで書いてみたら、数人から「スペイン坂登ったとこ!」「PARCO3の近く!」「シネマライズ渋谷の地下!」と返答が。実際に行ってみたら…うわぁ、なんてわかりやすいところにあるんだろう。しかもPARCO周辺は何度も足を運んでいたはずなのに全然気づいてなかったとは。全然周りを見ていないことが露呈した瞬間でした。
渋谷WWWというライブハウス、スペシャの番組などでライブ映像などをよく見ていたので「元映画館なので傾斜がある」という情報くらいは知っていましたが、中に入ると思っていたよりは会場が小さい印象。ライブ映像だとわりと広く見えたのに。


今回はレコ発ツアーということで東名阪、各地で対バンを行なっている。大阪は赤犬、名古屋はEgoistic 4 Leaves。そしてここ東京はスガダイロートリオ。名前だけは知っていた*1ピアニストのスガダイローですが、これがまたなんか面白かった。基本的にジャズなのだけど、なんだか異質。曲名が『山下洋輔』『無宿鉄蔵毒団子で死なず』『坂本龍馬の革靴』とインパクトがあったり、『寿限無』ではベースとドラムがマイク無しで「寿限無寿限無五劫の擦り切れ…」と歌い出したり。演奏はパワフルでグランドピアノを激しく揺らしつつ、鍵盤をこれでもかと叩きまくっていた。

そしてWUJA BIN BIN。いつ見ても楽しくてかっこいい。この日はファーストアルバムに収録されていた曲を全部披露していたと思う。恒例のメンバー紹介時でのNARIさんによるビートたけしモノマネ、NARIさんの自由なソロ(今回は最前列のお客さんの頭を撫でながらサックス吹いてた)、バさんのとぼけたMC、フロント3人の愉快なダンス、そして「間抜けな死に方をした友人*2に捧げる」と言って演奏される『YACHIROCK』。
更に今回はアンコールの時にトロンボーンの湯浅さんがガンダム連邦軍男子制服を来て登場し「…ここ、東京ビッグサイトじゃないじゃん!」と叫んでみたり、その制服のまま演奏もせずにしばらく敬礼していたりとかなりフリーダムだった。要素が多すぎてごちゃごちゃしすぎ!でも楽しい!でもみんなリラックスしすぎでミス連発!それはそれで楽しかったけど!
中でも印象的だったのは、野村さんがかなり爆発していたことだった。先のスガダイローのダイナミックな演奏に触発されたのか、鍵盤をこれでもかと叩きつけ、持ち上げるほどだった。NATSUMENで見せる鬼気迫る顔ではなく、とてもリラックスした表情だったのも印象的。あともうひとりの鍵盤の中村さんと同じタキシード柄のTシャツを着ていた(野村さんが白で中村さんが黒)ために、左右対称となっていました。あとから知ったのですが、あれって木村カエラのグッズなんですね。さすがカエラバンドの一員、中村さん。


ということで、毎回楽しいWUJA BIN BINのライブ。次回、東京では5/31に渋谷でなんとフリーライブ!そして6/20に新宿ロフトでbonobos、cero、シャムキャッツと対バンイベント。あれ、この日ってもしかして野村さん、bonobosダブルヘッダー

ところで今回のライブ。演奏前にまるでアメリカのコメディアンのようなテンション高い人物がMCをしていたのですが、あれは一体誰だったんだ。スガダイローのことを「うちの大将が」って言ってたからスガダイローのスタッフなのだろうか。ライブ後に物販にいたし。客の反応が鈍くても折れないハートの持ち主だったことは特筆すべきことだろうか。

*1:渋さ知らズに参加してたって後から知った

*2:WUJA BIN BINの前身バンドMONG HANGのドラマーで登山中の事故でなくなったアツシタナカと思われる。ちなみに千葉県八街市(やちまたし)出身。