「Loser's Parade」

for さえない日々

吾妻光良 & The Swinging Boppers@渋谷クラブクアトロ

年に一度のクアトロ公演。今年も恒例のバッパーズのライブで幸せな気分になってきました。

eBayで約5万円で購入したギターを手にした吾妻さん。『やっぱり肉を食おう』を、「やっぱりレバーを食おう」と差し替えてみたり、メンバーの平均年齢が55歳になったということで『昔だったら定年だ』なんて曲を作っちゃったり。最後にはキング・クリムゾンの『クリムゾン・キングの宮殿』カバーまで飛び出してしまう。ゲストには札幌から松竹谷清さんが登場し、『知らぬまに心さわぐ』などでボーカルを。バックに回っても吾妻さん、かっこいい。ちなみにこの松竹谷清さん、不勉強なので知らなかったのですが、30年前には友部正人のバックバンドをやっていて後にじゃがたらMUTE BEATのメンバーとTOMATOSというバンドを結成していたお方でした。現在は札幌在住で、今回はこのライブの他、翌日にあった下北沢インディーファンクラブにエマーソン北村と出演、そして各地の飲み屋で演奏していくそうな。

余談ですが、MCで吾妻さんが「いつもは女性ばっかりゲストを呼んじゃうんですよ。でも男だって呼びます。これまでも実はいろんな人と一緒にやってるんですよ、例えばSAKEROCKさんとか…。」と、まさかのSAKEROCKの話を始めました。数年前の名古屋でのライブのことですね。「彼らの曲で『やおや』って、トロンボーンの子だっけ?八百屋の息子がいるそうで。その曲に歌詞をつけて歌ったんですよ。♪おつり100万円〜とかって。そしたらそれ以来呼ばれなくなっちゃった(笑)」と、ネタにされてました。もちろん冗談でしょうが、リーダーは以前ラジオで吾妻さんたちのスタンスに憧れてるって発言してたから、またきっと共演してくれることでしょう!



バッパーズのライブを見るたびに、ああ、オレもこんなおっさんになりたい。おっさんになっても仲間内でキャッキャキャッキャと騒いでいたい、と尊敬とともに羨ましく思う。

いやしかし、本当にこの人達は全人類の最高到達点ではないかと思う。本業では放送局の執行役員、コンサル会社の取締役、音楽制作会社の制作部長、はたまた“犬のしつけ”の権威などなど、社会人として相当の地位を獲得しつつも、休日になれば様々なフェスに呼ばれるほどのビッグバンドのメンバーに変身。こんなの、最強じゃないか。