「Loser's Parade」

for さえない日々

ダイナマイト関西vsギャグ漫画家 大喜利バトル!!〜第一次大喜利大戦〜

今年の夏の、最後のイベント。
ダイナマイト関西vsギャグ漫画家大喜利バトル!!〜第一次大喜利大戦〜
バッファロー吾郎主催大喜利イベント「ダイナマイト関西」とおおひなたごう主催大喜利イベント「ギャグ漫画家大喜利バトル」の合同イベント。芸人vsギャグ漫画家という企画自体面白そうだったし、出演者もかなり豪華だったのでいそいそと行って来ました。以下、イベントのプログラム。

このように、今回はトーナメント形式ではなく、シングル、ダブル、サバイバルなどが混じった団体戦。司会はもちろん、浅越ゴエ
冒頭、出演者の入場シーンは進行の都合上なのかカットされ、まずは両イベントの主催者が登場し挨拶。おおひなた先生は「ダイナマイト関西を目標に立ち上げたイベントなので、こんなに早く対決が実現するだなんて」と感慨深いご様子。片やバッファロー吾郎A先生はいつも息巻くご調子。今回の試合で負けた方にはペナルティーがあるとゴエから説明され、「あの…噂で聞いたんですけど、負けたチームは腎臓を取られると…」「そこまで過激ではありません!」というやりとりを交え、試合がスタート。

第一試合はバッファロー吾郎A先生とおおひなたごう先生の、いきなりの主将対決。とはいいつつも、実際の内容は本人たちも「大喜利苦手…」と言ってしまうくらいのオープニングアクト的役割。見所だったのはA先生が着ていたTシャツを客席におもいっきり投げたけどそこまで飛ばずにひらひらと最前席のあたりに留まってしまったシーン。ちなみにその下に来ていたTシャツは「ダイナマイト関西第1回大会のTシャツ」でした。まだケンドーコバヤシモストデンジャラスコンビで、小藪新喜劇座長がビリジアンで土肥ポン太がスキヤキだった頃。
対戦結果は、おおひなた先生の勝利。


第二試合はR藤本とダ・ヴィンチ・恐山の「キャラ対決」。片やベジータ芸人、片やアルミホイルで顔を隠した謎の人物。終始ベジータとして応対するR藤本と、「漫画とお笑いが相容れないことはコミックヨシモトで証明されてますので」とTwitterで見せる攻撃力のある一言ネタのようなコメントを残す恐山氏。
色物対決的な扱いをされていたのだけど、本来R藤本は大喜利が得意で、普段は「地球人の格好」で大喜利に挑んでいる、らしい。「らしい」というのは、その姿をまだ見たことがなかったため。なので今日はその姿がようやく見ることが出来ると期待していたのだけど、残念ながら今回は、漫画家ファンも多い会場だったためか終始ベジータで戦いを挑んでいた。必然的に回答はすべてドラゴンボール絡み。ただ、DBネタで縛られているにも関わらずクオリティが高かったです。対する恐山さんだって、その実力は前回のギャグ漫画家大喜利バトルで目の当たりにしています。なので今度は是非とも地球人の格好でリベンジしてほしい。
印象に残っている回答を上げると…

  • 「元不良の予備校講師、つい出てしまうクセとは?」
    • お前、いい基礎学力持ってんじゃねーか!(ダ・ヴィンチ・恐山)
    • くしゃみをすると銀行強盗をしてしまう*1(R藤本)
  • 「ショーウインドーを思わず二度見。何が飾られていた?」
    • 気円斬が直接飾られている(R藤本)

対戦結果は、ダ・ヴィンチ・恐山の勝利。


第三試合は椿鬼奴ハリセンボン・箕輪&少年少女・坂口、ヤマザキマリ浜田ブリトニー&五月女ケイコの女性対決。芸人にしては少々テンションが低めの3人と、漫画家にしてはテンションが高い浜田ブリトニーコントラスト、同じチーム内でも五月女ケイ子浜田ブリトニーのテンションのコントラストが凄かったです。
浜田ブリトニーは、近年はメディア露出を控えているものの、以前テレビで見ていたようなイメージそのままのハイテンション。一方五月女ケイ子はその真逆。その二人に挟まれたヤマザキマリは「今回のイベントに呼ばれて初めて自分がギャグ漫画家というポジションにいるんだと知りました」と、はるばるシカゴから来日してこの仕打ちかと嘆く。ちなみに五月女さんは、海外生活が長く大喜利を理解していないヤマザキさんにいろいろ説明をしていたそうです。
こうして始まった女流対決は、五月女さんが善戦するも、絵に時間を掛け過ぎるヤマザキさん(その代わりさすが抜群の画力)、実はこっちもあまり大喜利が理解できておらず、更に「老人の絵が苦手」という弱点まで暴かれてしまったブリトニーをカバーするまでには至らず、芸人チームに軍配が上がった。芸人チームは大人しめの3人だったのでエピソードの記憶が薄れかけているのだけど、「引きこもり時代に“おしゃべりトマト”というペンネームでエロ漫画を描いていた」という少年少女坂口が結局絵での回答ができずにその実力を見ることができなかったのが心残りです。「漫画編集者も多数来ているからチャンス…」って言ってたのに。


第四試合は麒麟・川島、とり・みきシングルマッチ。事前の煽りVTRではとり・みきさんが「漫画家と芸人では使う脳の筋肉が違う。芸人はお題に対してすぐに答える短距離選手のような感じで、漫画家はお題を一度飲み込んで考えを巡らす長距離選手のような感じ。」という、知性あふれるコメントをしていたのに対し、川島も真剣なことを言っていたのだけど、いかんせんBGMがTHE YELLOW MONKEYプライマル。」だったためにそっちにばかり意識が行ってしまった。それは川島自体もそうだったようで、「試合前なんですけど、紹介VのBGMがなんだか…」とひどく憤慨しておりました。更に解説席に回ったヤマザキ先生が海外生活が長いために意味がわからず五月女さんに「どういうこと?」と聞いて「元カノが…」と裏で解説していた点も良かったです。
試合はとり先生も良かったのだけど、今回の川島が漫画家に対して「絵の回答で勝負する」と意気込んでいたとおり、また、とり先生の仰っていたとおりに短期決戦で川島が勝利。印象に残っている回答は、

  • 嘘つきな小学生の夏休みの絵日記の内容とは?
    • 海でビート板じゃなくて四国を掴んで泳いだ。(麒麟・川島)


第五試合はプラン9・久馬&スリムクラブ・真栄田&ハリセンボン・春菜&野性爆弾・川島 vs上野顕太郎小田扉中川いさみ森繁拓真のサバイバルマッチ。豪華。
関東では若干知名度が低いと思われる久馬さんも、MCのゴエとの

久馬「皆知らないかと思うんですけど、今日は浅越ゴエくんの誕生日です!」
(観客拍手)(照れるゴエ)
ゴエ「…あの、僕、誕生日12/20なんですけど」

というやり取りでいきなり掴んでいましたし、真栄田は大喜利好きオーラを充満させていたし、春菜は対決テンションだったし、くーちゃんはいつもの調子。対する漫画家勢は上野先生は渋く答え上げ、中川先生は作品から考えて大喜利得意だろうと思っていたけどそのとおりだったし、小田先生と森繁先生は見た目が典型的な「草食男子」で芸人の格好の的となっていました。
終始ゴチャゴチャわちゃわちゃと進行していって、なんだか慌ただしい対戦でした。個人的には真栄田が集中攻撃食らって早々に退場してしまったのが残念。でもそんな混沌とした状況だったからこそくーちゃんの「ポイントは誰から(奪いますか)?」「じゃあ、(自軍の)久馬!」と、仲間に攻撃を仕掛けてみたり、「じゃあ、小田ちゃん!」と小田扉先生を集中攻撃してみたり、独創的な回答を連発したりという暴れっぷりが活きてました。
結果、漫画家チームの勝利。


第六試合は竹若さんと大吉さんの名バイプレイヤーコンビと、ついに登場、みうらじゅん喜国雅彦の「バンド・大島渚」コンビの対決。
MJはとにかくブレなかった。場違い感を全開に醸し出し「もう帰りたい」とコメントしつつ、大喜利を無視してすべて下ネタ回答という自分の土俵で一人相撲。「みうらさんにはルールはあえて教えなかった」と言うおおひなた先生の目論見通り。以下、みうらさんの回答をここに記す。

  • 「レディーガガの今まで以上に過激なファッションとは?」
    • 正常位
    • 騎乗位
  • 「ゴマをするのが下手な後輩がタモリを持ち上げようと言った一言とは?」
    • (ちんこを伸ばしながら)めっちゃ伸びますやん!

言葉で書いても一切伝わらないジレンマ。当然、あのカエルを使用してのイラストで回答。
対する芸人チームですが、大吉さんの大喜利の時に見せる「毒」が自分は好きなのですが、今回も遺憾なく発揮されてました。例えば…

  • 「レディーガガの今まで以上に過激なファッションとは?」
    • 服に英語で「竹島はアメリカの領土」と書いてある。
    • 言葉で説明できないが、どことなく大仁田厚風。

などなど。ちなみに竹島の件は喜国さんも同じ回答を考えていた様子。「これに勝ったら笑点に出演できるんでしょ?」とトボけた漫画家チームですが、結局芸人チームの勝利。


ここまでスコアは3対3と見事にイーブン。そんな状況で最後は笑い飯西田と和田ラヂオ先生の対決。
この二人の対決は2008年の「ダイナマイト関西 決勝大会」に遡る。お互い予選を勝ち抜き決勝大会にコマを進め、準決勝にて対決してその場では西田が勝利している。そのリベンジを図るためにここで再対決となった。両者の大喜利力は折り紙つき。そのためか、出演者であるスリムクラブ真栄田、プラン9久馬が客席に降りて戦いを見守っていた。ちょうど自分の席は解説席が見える場所だったのだけど、真栄田はその隣で床に体育座りしてじっくりと、久馬は扉付近に佇んでじっと見守っている姿がとても印象的でした。大喜利バカの二人。
どんな回答があったのか忘れてしまいましたが、お互い譲らず接戦の中、ここでは和田ラヂヲ先生が勝利し、総合的にギャグ漫画家チームが勝利という結果になりました。


久々に見た大喜利イベント、出演者も豪華だったし内容も面白くて大満足でした。最後に、今回のMVPだった浜田ブリトニーのブログより、ヤマザキマリと五月女ケイ子との3ショットを

*1:これがランチさんのことだってのがいまいち伝わってなかったかも