「Loser's Parade」

for さえない日々

働いたら負けかなと思ってる

NEET、知り合いにいた。正確にはちゃんとバイトしており、バイト先で知り合った人なのだが、オレの5つ上だから、今年29歳、フリーター。バイト以外にはネットかバレーボールをしている岡山出身、京都在住。その人と年末呑んだ。久しぶりに集まるバイト時代の友人たち。そのバイトっていうのも結構楽なバイトで、飲み屋に氷を配達するというもの。祇園でやっていた。祇園だから結構裏の社会っていうのが見える。夏にはヤクザの事務所に行くことも会ったし、日本人嫌いの韓国人が経営している店にもあったし、もちろん風俗もあった。そんな、アンダーグラウンドなバイト。そこに当時25歳、フリーターのその人はいた。
オレの周りには、結構フリーターの人が多い。それはオレがバンドを組んでいたため、音楽で食っていこうとしている人たちばかりだったからなのだが、この人には特に目的もなく、日々をだらだらと過ごしていた。何か目的がありフリーターをやっている人は分かる。オレもちょっと就職するのに悩んだ時期があったからだ。でもこの人にはその意識はないように感じられた。
卒業し、オレはまんまと就職をしたため、バイトを辞めた。でもその後もその人はバイトを続けていた。でも、最近辞めていたようだ。久しぶりに会ったその人に聞く。なんと、ちゃんと就職してしまったそうだ。しかも病院受付。正直、ちょっと寂しかったりして。まぁ、30目前だし、もういい加減将来のことを考えないといけないもんな。NEETという言葉が世に出回ったときき、真っ先にあなたの顔が浮かんだのですよ。キタハラさん、がんばってくださいね。でもいつでもNEETに戻ってください。30手前なのについ最近まで仕送りをもらっていたあの生活、忘れられないでしょ?