「Loser's Parade」

for さえない日々

テレビというもの

本日は仕事の関係でテレビ局の生放送の現場を見学させてもらった。いろいろ噂は聞いていたけど、やはりスタジオと言うものは思っている以上に狭い。うまく空間を有効活用、かつ広く見せるような見せ方をしていました。そして…これは率直な感想ですが、やはりテレビは作り物である、と実際に現場を見て思った。日常生活ではありえないくらいに喜怒哀楽が激しいのです。VTRを見ているときも独り言のようにツッコミを入れ、感動的な場面ではちゃんと涙を流し、料理を食べたときの顔の表情もバッチリ。その光景は、現場で見ているとすごく滑稽。なにかの演劇を見ているような感じだった。見学していると、あっという間にその演劇は1時間弱という公演時間を迎え、終了した。本当に異次元だった。
ただ、それがテレビモニターを通して見ていると、不思議とおかしくはない。これがテレビと言うもの。こうすることで視聴者に分かりやすく伝えることが出来るということ。というか、これがテレビ。友人同士で喋る空間ではなく、台本がある。仕切りもある。必ず伝えないといけないこともある。なんだか職人技のようでした。
芸人の世界には「ひな壇芸人」と言うものが存在し、かつてそのテクニックがアメトークで披露され、芸人はあくまでその場限りのリアクションを取るのではなく、全体の構成を瞬時に判断して適切な反応を取るようにしている。こういう風に、最近ではテレビの世界の裏話と言うのが公に公表され、視聴者もそれを承知でテレビを見るようになって来た。テレビは作り物。今となっては当たり前のことだけど、今日はそんなことを改めて実感した。