「Loser's Parade」

for さえない日々

「ロック」って響きはダサい

同じ三重県民として村田渚のご冥福をお祈りいたします。
タイトルはハマケンが今月号の「風とロック」内に書いていたコラムの一部。「風とロック」上にこんなこと書いてしまうハマケンに「そういやこの人『過激なことを言ってサブカルっぽいって言われたい』って歌ってたなぁ」と思うのでした。
そんな今月号はクロマニヨンズのお二人が表紙ながらかなりなSAKEROCK押しの内容で、先月号のリレーコラムでは星野源のみの執筆だったのに対し今回はその他3人が執筆していて、実はどの3人の文章も結構面白く、この人たちは全員ホントにひねくれているなぁと思う。中でも「TOKYO1週間」内でも普段のイメージとは真逆の文章力を発揮させるハマケンが、冒頭のように記している。テレビでの顔しか見たことない人にとってはちょっと衝撃なんだろうな。
そして今号の読みどころはなんといっても「糸井重里vs星野源」の対談。自身のブログにも書いてましたが、星野氏が糸井さんに翻弄されちゃって途中でおたおたし始め、最終的に(多分いつもどおりおなかが痛くなって)トイレに駆け込むという有様。それでも必死で食らいついて少しでも自分の糧にしようとしている星野氏の行動がありありとわかります。
というわけで、結果的に今回の「songs of instrumental」の宣伝は糸井重里絡みのものが一番効果がありそうな気がします。「ほぼ日」であれだけのとりあげられ方とか、今回の「風とロック」のとりあげられ方とか。以上の点は宣伝としてはなんだか他のバンドとはちょっと違ってて、でも非常にSAKEROCKらしい方法だと思いました。なんか音楽雑誌とかにグラビア入りでバンバン載るようになってたら、なんかいろいろ作為的なものを感じてしまうが、今回のような形だと、まぁこれも結構作為的なものを感じないでもないけど、ちょっと切り口が違う印象がして、他との差別化になっているような気がする。特に星野氏を知る経緯が「音楽」と「芝居」の二つの入り口がある様子はmixiを見ていても非常によく分かる。そういうところが実は非常に戦略的なのかもしれない。だってね、オレみたいなサブカルミーハー、やっぱり食いついちゃうもの。でも、そのうち雑誌の表紙とかになるんだろうか。それはそれで面白そうだけど。インディーズのインストバンドなのに表紙を飾る、しかもハマケンという出オチみたいな人がいるとか、なんか愉快だと思います。なんか実は遠い未来ではないような気がするけどな。銀杏BOYZ各個人を表紙にしてしまう「風とロック」あたりなら平気でやってくれそう。「人気になるのが嫌だ」と思う人もいるのかもしれないけど、オレが知らないときから実は全然変わっていないメンバーの姿勢というのを考えると、そんなこと全然気にしなくていいのじゃないかと。むしろそっちの方がなんか面白そう。
そういや、前にちらっと星野氏が告知していた「outside yoshinoと星野源」弾き語り、8月と同じく大阪のmarthaでやるってどっかで聞いて、ためしにHPを覗いてみたら…すでに売り切れてました。は、はやい…。みんなどっから情報仕入れてたの?吉野さん曰く、“恐ろしい程の人気だな、星野源パワー!”。ホント、瞬殺だね。