「Loser's Parade」

for さえない日々

ASA-CHANG&ブルーハッツ

今年の2月に行われた一夜限りのビッグバンド、ASA-CHANG&ブルーハッツのDVDを買いました。このライブはハマケンがスタジオグロウンやブログで宣伝していたのでとても気になっていたものだったんですが、この内容、すごいいい。まずメンツがすごい。スカパラNARGOさんや巨匠梅津さん、ラーメンズの舞台音楽監督の徳澤さんなんて人も。この中にハマケンがいるなんて、やっぱ若手トロンボーン奏者で注目されている存在なんだなー…なんてその時は思っていたのですが、スペシャボーイズにて真相が分かり、ちょっとがっかりしたのは内緒です。*1


ビッグバンドというとどうしても思い出すのが昔の歌番組。今の時代には到底そぐわないかもしれないスタイルをあえてやってみたというコンセプトですが、これが非常にかっこいい。これだけ個性が異なるアーティストが揃うとそれはもう圧巻。ちゃんと各個人のソロや見せ場もある。梅津さんのクラリネット、不思議なマウスピース奏法や、塚本さんの熱唱、坂本さんのチェロから火花上げるパフォーマンス、もちろんASA-CHANGのドラムソロもあるし、しまいにはこんなアウェイでハマケンがまさかの滝川クリステル&悟空ネタ披露。噂に聞いてたけどこれもDVDに入っているとは!アウェイなので客は(もしかしたらメンバーも)唖然とした感じだったけど、若干の「ハマケーン!」というお客さんの応援が涙を誘います。ただ演奏はもちろんかっこいい。YASSYさんとのソロ合戦は見ものです。「なんでSAKEROCKでは下手なの?」という星野源の疑問もなんとなく理解できます。…やっぱサケのコード進行ってトロンボーン向きじゃないんだろうな。ライブでは何度も愚痴ってるし。


演奏はもちろんのこと、ボーカル陣も非常によかった。トモフスキー(カステラ大好き!)は童話的でファンタジーなんだけどどこか切なく、Leyonaはセクシーに情熱的に、小島麻由美はムーディーで時代が一気に昭和に変わっていました。個人的に小島麻由美の「甘い恋」が原曲も好きだったので大満足。おまけの敷島ボーカルもかっこよかった。力士の人って、声がハスキーでかっこいいっすよね。


それにしてもASA-CHANG。実は今までASA-CHANGのドラム姿をちゃんと見たことがなかった。スカパラを知ったときにはすでにドラムは青木さんだったし、巡礼ではドラムを叩いてないし。もしかしたらハナレグミを見たときに叩いていたのかもしれないけど、記憶にない。ようやく見ることができたASA-CHANGのドラムは実にスマートでかっこよかったっす。ちょっとファンになりました。というわけで、いろんな要素が詰まっているので、見るべし。ライナーノーツはサケロックオールスターズ仲間の星野源が寄稿しています。


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ASA-CHANG&ブルーハッツ〜

  • 司会etc…/敷島(錦島親方)

〜ゲストボーカリスト

*1:ASA-CHANGから誘いの電話が来たと思ったら「和光大学のビッグバンドの譜面を貸してくれ」とのことでがっかりしたが、その後ASA-CHANGはハマケンの後輩から「ハマケンさんスネてましたよ」と言われ、しょうがなく加入させたという経緯。