「Loser's Parade」

for さえない日々

浅野いにお

クイックジャパンvol.69を購入。最大の目的は「やりすぎコージー」特集(広島でも放送希望!)だったけど、もう一つの目的が、浅野いにお特集をやっていたから。『素晴らしい世界』で内心「よしもとよしともみたいだな…」と思いつつも、むしろだからこそ激ハマリ。だって、よしもとよしともの作品が全然出ないんだもん…。個人的に「学生時代はバンドマンで、今は普通に社会に出てるけどどうもモラトリアム気分を抜け切れない男」の話が、いわゆる「お前はオレか!」現象発生で勝手にものすごく共感してしまった。そう、なんだか他人事とは思えないような話ばかりで、しかも無茶苦茶個人的なツボを押しまくるこの作品。その後『ひかりのまち』も出たけれど、話が大きくなってくると「あれ、なんか違う」。そしてヤングサンデーで連載が始まった『ソラニン』は再びツボ押しまくり。ファンタジーでもない、淡々としたモラトリアム系物語が大好きなのです。ミーハーだな、自分。
そんな浅野いにお。同じ歳だというのもあって余計に勝手に親近感があったのだけど、インタビューを読むともうホントに自分と趣味が同じ。中でも「自分のギャグセンスは『ファミ通』の投稿ページが原点」という言葉にびっくりした。うわー、ここにいた!ファミ通の投稿ページ好きが!小学校時代から読み続けてるよ!むしろ小6のときファミ通町内会に投稿して掲載されてガバスもらったことだってあるよ!さすが同年代。相違点としては、幸いなことにオレは小中高時代に暗黒時代を迎えていなかったこと。浅野氏は中学時代の闇の部分が『虹ヶ原 ホログラフ』に出ていると答えている。おそらく浅野漫画のそういった闇の部分があまり受け入れることができないのはこうした経験の違いなのかもしれない。だから浅野ファンだけど『虹ヶ原 ホログラフ』の単行本だけは(すでに『クイックジャパン』連載中に読んでたのもあるけど)買う気にはなれない。あ、あと当然分かってはいたけど、よしもとよしとも魚喃キリコ南Q太やまだないとに影響を受けていると。この影響は分かりやすすぎる。だからこそ好き(この秋、京都で「南Q太×やまだないとポストカード展」見に行ったし)。おそらく、このあたりの漫画家が好きな文系人間はものすごくたくさんいると思う。
今後の活動として「今までの浅野いにおは死にました」という感じで、全く違ったものになりそうです。受け入れることができるかわからないけど、楽しみ。まぁ、結論としては「よしもとよしとも新作が読みたい!」ということです。

クイック・ジャパン Vol. 69

クイック・ジャパン Vol. 69


高田純次が来月60歳という事実に驚愕(fromアメトーーク)。還暦手前で全裸で笑いを取る人なんて初めて見たよ。すごすぎる。あーいーふうになりたいとは決して思えないけど。