「Loser's Parade」

for さえない日々

COUNTDOWN JAPAN06/07

年越しをCOUNTDOWN JAPANで過ごしました。さて、新年早々、叫ばせてください。


楽しかった!楽しかった!!楽しかった!!!行ってよかった!!!!「ロッキンオンのイベントなんてそんなミーハーな…」なんて思っててすいませんでした!最高でした。早速やけど、来年も行きたい。一緒に行くことを決断してくれた友人たちに感謝。噂のみなと屋(浜汁、ハム焼き)を堪能したり、daimas cafeでビビンバ雑煮を食したり、神社で参拝しておみくじ引いたり、ひたすら酒を飲んだり。31日の午前3時に名古屋を出発し、朝方幕張メッセ到着し仮眠を取り、終了後そのまま名古屋へ直帰とひたすら厳しいスケジュールだったけど、すべてがいい一年の幕開けとなりました。というわけで、少々出遅れている感はありますが、覚えていることをひたすら書かさせていただきます。ちなみにチケットは無事に引き取り手が現れました。こんな場ですがお礼を。ありがとうございます。


13時半ごろからゆるゆると入場。紅卍まではグッズをみたりメシを食って過ごしてました。あ!サケロックとユアソンがカウントダウン限定Tシャツ出してる!でもすでにサケロックはサイズが150とLしかなく、断念。着替え用にTシャツを何か買おうと思ってたけど、結局気に入ったものがなく買わず。そしてブラブラした後、ついにDJブースに足を踏み入れる。

面白すぎてバカすぎて最高。大人計画の凄まじさを垣間見ました。最初に虎の顔付き帽子を被った河井克夫登場し、その後犬神家のような仮面をかぶった松尾スズキ先生が大人計画社歌をバックに登場。最後の「ヨンさま〜」で仮面を脱ぎ、ヨンさまコスプレを披露。曰く「去年と基本的に構成は同じです!」とのことでしたが、凄まじかった。「グループ魂と一緒じゃないから気が楽」「グループ魂のイラストを描いていたのにメジャーになった途端、なんの断りもなくおおひなたごうになった!」などと暴露しつつ歌い暴れておりました。途中、登場の淡い期待を抱いていたSAKEROCKハマケン+星野源が参加。京都を歌ったり松尾さんとスキャット対決を披露。松尾さんが星野のことを「源!」と呼んでいる姿がすごく新鮮。松尾さんがはけた後はまさかのKaohiko JAPAN(顔田顔彦)登場。ハマケンの顔を消すというマジックを披露するも、最後はなんだかぐだぐだのまま終了。あまりのテンションの高さに恐れをなしたサケコンビは恐る恐る退場し、Kaohiko JAPANの独壇場。「紅」「X」などを流しながらマジック披露したり暴れてみたり。ヘッドバンギングするたびにTOSHIの髪型に見立てた竹箒が舞い散る。フレディに扮して再登場した松尾さん。河井さんの東京事変カラオケなどを経て最後はKaohiko氏が倖田來未に扮してウォンビーロングしてました。それにしてもサケコンビの人気っぷりったら。実はこのときかなりの最前列にいたのですが、登場した瞬間更に押しかけた客のおかげで将棋倒しとなり、若干巻き込まれて大変なことになってました。関東の恐ろしさを感じた瞬間でした。あとXの曲を嬉々として歌っていたのはオレくらいなものでした(X JAPAN好き)。「ウィーアー ウィーアー 卍!」

友人たちを「是非とも見て!」と引きずり込んで見たtoeは、その期待に答えてくれました。あの緊張感あるライブ、スゴかったです。最初はギター二人がアコギで演奏。にも関わらずものすごく激しい。toeの立ち位置は、まるでドラムvs弦楽器というような体制。柏倉氏の超絶プレイに向かい、時には雄叫びをあげて楽器を弾くメンバーに感動。生で見れて幸せ。凄すぎてちょっと泣きそうになった。これはまた行くべきだ。個人的には1stアルバムが印象的だったので、そのときの曲を生で聞いてみたい。

迷っていましたが、結局ユアソンを見ました。いや、やっぱしょうがない。ギャラクシーステージという2番目にでかいステージで、こんなに人が入るのか?と失礼な心配をしつつちょうど「真ん中よりは前」という位置をキープしていたのですが、はたと後ろを見るとものすごい人の数。リハから飛ばしまくりで、スペシャボーイズで流れたSOUL JERKのライブ映像を見て9月のワンマンを見に行く決意をした自分にとって、そのときに見たあの盛り上がりを自分でも実感できるような白熱っぷり。新曲「WINTER SESSION」はクリスマスの時期に聞きたいと思わせる曲。「GOOD BYE」では恒例の全員をしゃがませてのジャンプ。この力はすごい。最後は激盛り上がりの「SUPER SOUL MEETIN'」。はしゃぎまくりました。ちなみに今日のズィ〜レイさん「ドラマーが椅子の上に立ったということを評価してやってください」(JxJx談)、今日のハットリさんは「CDJ大阪の帰りの新幹線に切符を忘れて取りに戻った社長の手には切符とハットリさんのトロンボーンが」(JxJx談)というお話。…ゆるいんだか熱いんだかわからない。

サケロックの白スーツのごとく、正装で登場。両端に構えられたツインドラムはまず絵的にかっこよく、演奏中もなんだか何かの儀式を行っているかのような感覚にとらわれた。曲や歌い方はどうもBUMP OF CHICKENとカブるところが多いのだけど、伊藤氏のパーカッションや4人全員で合唱するスタイルが、もっと幻想的で宗教めいた印象を与えられた。アルバムでお気に入りだった「Bit by Bit」がライブで見るとギターが1本だからシンプルに聞こえるのにドラムの厚みがすごい出ていてかっこよろしかった。

これはスゴいわ。映像だけじゃやっぱ伝わらないものがあるというのを見せ付けられた。リハを含めて「DEATH JAZZ」の迫力が半端なかった。少々お疲れモードだったため後方で見ていたんですが、それでも伝わってくる熱気。前方に乗り込んでいた友人はもみくちゃにされていました。でも、しょうがないっす。ド頭「SUFFOCATION」で始まったら無茶苦茶になります。今回いろんなアーティストのライブを見て何度も思ったけど、ちゃんと音源買います。でも、この集団は絶対生で見るべきです。

最近ようやく中村一義の一連を聞き始めた自分にとってはナイスタイミング。ここ最近ずっと聞いていた「キャノンボール」「セブンスター」をやってくれたのです。100sのライブ、というか中村一義自体初めて見たんですが、ソロの楽曲もやるんですね。こっそりお目当てだった池田貴史氏のMC(はい!手のしわとしわを叩いて!)も聞けたし、満足。ただボーカルが少々聞こえづらかったのは声質のせい?そういやここで初めてEARTH STAGE(メインステージ)に足を踏み入れたんですが、デカっ!

ここからは疲れたんでラストのSAKEROCKに備えて休憩しよー…と飲食ブースに足を踏み入れたんですが、なにやらDJブースが盛り上がっている。なんだろうなーと覗き込んでみると、あれ?なんか見たことあるような人たちが…あ!ハマケン!え?「京都」歌ってる!?JxJxも角張社長もズィ〜レイさんもいる!これはMU-STARSか!うわー!100sと被ったからあきらめてたのにまだやってた!と、ヘロヘロだったにも関わらず集団に突入。もう完全にカクバリズムの忘年会状態。ユアソンのジュンさんが10年くらい前に組んでいたスカコアバンドFRUITYの曲をバックに「10年ぶりに歌います!」とか言って歌いだして案の定、息が切れ切れでハマケンに「34歳なんです!勘弁してやってください!」と言われるし、社長はあんなにハードスケジュールのはずなのにニコニコしながらもりあがってるし、ズィ〜レイさんは所在ない感じでよくわからない行動してるし、無茶苦茶でした。最後は「恐れ多い言い方ですが、電気グルーヴピエール瀧さんの存在感を消したポジション、タカです!」と、今までなぜか二人組のはずなのに出てきていなかったタカ氏が登場し、JxJx曰く「昨年のカクバリズム忘年会で盛り上がった曲です!」とオザケンの「ラブリー」を披露。すげーなカクバリズムCDJをインディーレーベルの忘年会会場にしてしまいました。あ、そういえばスペシャボーイズ内で「CDJを猫グッズを着て練り歩くか」なんて言ってましたが、見かけませんでしたので、実際にやったかどうかは不明です。

その後充分の休息と燃料補給(アルコール)を経て、いよいよ個人的メインイベント、SAKEROCKのカウントダウンへ突入。紅卍のときの壮絶さに焦りを覚え、早めに入場したのですが、すでに人の波。でも友人の誘導があり前5列目付近のポジションへ。一人だったら絶対こんなに前まで来ないけど、友人とライブ参加するとノリで前の方へ行っちゃいますね。是非とも関東地方でのサケ人気の壮絶っぷり(別名、ドラえもん工場っぷり)を体験してみたかったので、それはすでに満腹。リハではハマケンなしで「京都」を演奏し、星野ボーカル。曰く「この曲、キー高いのな」。今日だけで何回「京都」聞かされてるんだろうか。本番ではようやく生で見れた!の白スーツで登場。ハマケンの呼びかけに歓声罵声が飛びまくり。それにしてもこの日のハマケンボーンはリーダーも苦言を示しているとおり、特にしょっぱながひどかったなー。「エイトメロディーズ」ぐだぐだでしたよ。ライブ後友人と「ハマケンひどかったな〜!」って感想を述べてしまうくらいに。…緊張してたんだよね?カウントダウンという大舞台+大観衆を目の前に。ベースの音も調子悪かったり、展開を間違ったりと波乱のライブでした。しかし、それをカバーするサプライズイベント多数。青島さんに捧げた「スーダラ節」の後、「カウントダウンはもっとぼんやりやりたかったのに、こんなの(カウントダウン用ビジョン)出されたらできないじゃん」「今日は年越しということでスペシャルゲストを呼びました」という紹介でハマケンの両親(本物)が登場。ちょうどTVブロスで前日にご両親のお顔を見ていたばかりだったので笑ってしまった。「あと、僕の両親です」と星野両親を呼びかける。え、星野の父親って、あんなにダンディーな人なんだ。なんかちょびヒゲ蓄えて…って、あれは!松尾にゃんだ!母親は河井さんだ!紅卍だ!!すげー!!!この展開はびっくりしました。この瞬間、後ろから押され押され、気がつけば前3列目ほどの場所に死に物狂いでいることとなりました。あぁ松尾さん、その格好ヒットラーだよ。そのまま気がつけば年越し15秒前で客席からカウントダウンが始まる。両親ズの手にはバズーカ砲。あー、まーこんだけカッチリと準備され、こんだけの盛り上がりだったらカウントダウンもガッツリやらざるを得んなー、なんて思ってたら、やってくれました。残り6秒だかのタイミングで松尾さんがバズーカ発射。「お父さん!なにやってんだよ!」と星野が松尾さんにつっこみつつ、なんだかあやふやなまんま2007年突入。最高です。最高の新年の幕開けです。みんなの陳腐な予想を遥かに越えてくれました。なぜか舞台脇に用意されたコタツに両親ズが入り、「初笑いということで」新年一発目の曲は「OLD OLD YORK」。ネタはJBとフセインと浜野母(脳トレプレイ中)、浜野妹(ジャニオタ)を降臨するイタコ。すごいよハマケン、あのネタを肉親+演劇界の奇才松尾スズキの前で敢行するその勇気に乾杯。もっと最高なのはそれに対しての浜野母の感想。もうこの一連の流れを見れただけで日常の嫌なことを全て忘れました。聞くごとにポップに、アグレッシブになっていく「トロピカル道中」、最近はちょっとテンポを落としている「慰安旅行」、ここでも不調なトロンボーンが出てしまった「ちかく」、広島では裏声、今回はトロンボーン型カズーで転調前のメロディを奏でた「インストバンド」で本編終了。アンコールはやはり忘れてはいけない「生活」。一回やってみたかったんです、「生活」で踊り狂うのを。そうしていたらちょうど曲中盤の転調前、スローなテンポになるところで松尾父が歌いながら再登場。これは…「イケニエの人」だ!(元々「生活」は大人計画の本公演「イケニエの人」用に作られた劇中歌)多分あの場にいた9割以上が何で歌っているのか分からなかったと思います(そういう自分も「イケニエの人」を見たことがなく、知識として知っていただけ)。大人フェスのように阿部サダヲが歌うことはもしかしたら今後あるかもしれないが、作詞をした松尾スズキが歌うなんてことはもう一生ないのかも、と思うと、非常に貴重なものを見させていただきました。転調後、松尾父は踊り狂う。その代わりにマイクを通さず星野源が引き続き歌い上げるという師弟コラボレーション。素晴らしかった。松尾父が「源は…真性包茎なんです!」と叫び、河井母が泣き崩れるという一連の流れも素晴らしかった。


うわー、感情の赴くまま書いてたらサケの感想が気持ち悪いくらいに長くなった。ということで、オレのCDJ松尾スズキで始まり、松尾スズキで終わりました。おかしーなー、ロックフェスを見にいったつもりが、なぜか大人計画に染められてしまった。改めて、冷静に今回見たメンツを振り返るとほとんどがインストバンドだったという事実。というか、インストバンドが出演する率が多くなってきているということでもあるのでしょう。それにしても本当に楽しかったです。終了後はさっさと帰路についてしまったが、今年も年越しはわーわーしていたい。イースタンユース吉野さんは「年の変わり目にお茶の間や群衆の中にいない、という事がとても良い感じだったなあ。」と記しているが、オレはそこまで渋いことはまだまだできそうになく、まだまだ子どもだ。とりあえず…最高でした!