モテない系の悩み
『ジャスラックが訴えた生演奏の店、「著作権侵害せず」とネット中継で証明するも…「将来するかも」とピアノ撤去＆賠償命令』もう、アホかと。日本の音楽文化を絶やせる気なのかと。
さて、会社で待機時間があったためいつものようにネットサーフィングをしておりますと、とってもおもしろいコラムがありました。
筆者は『オカマだけどOLやってます。』で有名な方です。基本的に女性向けに書かれている文章なのですが、なんだかこっちまで「ああぁ…」と思い当たる節がたくさん。よく年上の女友達に「だからモテないんだ！」と懇々と説法を受けておりますので痛いほど分かっているつもりです。そんな身に覚えありな文章の中に「あぁ…そうなんですよ…」と言わざるを得ないもの発見。このブログを読んでくださる方は自分と趣味思考が近いと勝手に判断させてもらいますが、男女問わずあなたにも思い当たる節があるはず！
第8回 モテない系とくるり
モテない系の間で、「これが好き」と言っておけばとりあえず問題ない最大公約数的趣味。それでいて、モテ系を含む、文系の趣味に疎い人に対してもほんのちょっとだけ自己主張できる趣味。それは、音楽＝くるり、漫画＝松本大洋、お笑い＝ラーメンズ。
モテない系は自分の趣味に対しては相当なプライドを持っております。なのであまり親しくない人との会話で、「音楽、なに聞いてるの？」と聞かれると相当困り果てます。自分の場合は本当は「はっぴいえんど大好きです！今はSAKE ROCK！ミドリ！」と即答したいところなんですけど、知らない人にとっては「は？」という反応が返ってくるのは必至。コラムの中にもありますが、「私も音楽好きー！浜○あゆみとかー、倖田クミとかー」と返されると途端に話す気がなくなります。バンドやってるって言ったのにbloodthirsty butchersを知らなかったり、洋楽を全く聴いてないようなヤツは殺したくなります。そういったとっても残念な気分になるのを回避するため自分は「えー…いろいろ聞きますよ。メジャーじゃないものを特に」と極力無難に返しています。が、逆の場合もあります。向こうの方が明らかに音楽通だった場合、下手にミーハーな答えも言えないので「えー…ビートルズは『リボルバー』『サージェントペパーズ』らへんの頃が好きです」とこれも相当無難に答えます。そんな自分も相当残念です。
それにしても相手の音楽の知識を図る無難な材料が「くるり」かー…。くるりってそんなに一般的なの？って感じがしたんですけど。そんな趣旨の文章は前に書きましたっけ。そういや「くるりを好き」と言うのは非常に微妙な感じがします。音楽通な方に向けてその発言をしてしまうと「うわ、こいつミーハーだな…」なんて烙印を押されてしまいそうだし、かと言って大衆向けにはそんなに知ってる人が多いとも思えないし。今ならエルレガーデンって言えばいんじゃね？とも思いましたが、それは文系ではないですよね。自分もそこまで好きとは言えないし。なによりもっとミーハーの烙印を押されかねない。そうか、やっぱりここはくるりかー…。でも、くるりって、なんか芸がなくないですか？*1…いやいや、そんなところをこだわってるからモテない系なんだって。
…そう、モテない系に属している自分のような人は、「お、分かってるねー」「いい感覚だねー」と言われることが最大の喜びなのです。だから次々と新しい音源をチェックし、まだ手垢のついていないものを発掘していくのでしょう。流行と逆流し、他人と違う感覚を持っていると披露したがる残念な性格なのです。こういうのが一周してしまうと「スピッツが好き！」ということも堂々と言えます。ただしその理由が「あのマサムネさんの変態的な詩が！*2」というものであり、その後「マサムネさんは絶対ドＳ！スカトロ好きそう*3」ということを一般の感覚の方にしゃべってしまうとちょっと大変かもしれません。それはそれでスピッツという格段にメジャーなものに対しての講義となるので意外と盛り上がるかもしれませんが。
でもオレ、「ゆらゆら帝国好き！」って女子がいたら一発で惚れるけどなぁ。学生時代は軽音サークル所属だったんでそんな女子ばっかりでしたけど。てか、ゆらゆらぐらいじゃ相当メジャーすぎる印象。「KIRIHITOえぇよなぁ」とか「面影ラッキーホールが好き」とかだもん。そういや「ZUINOSINいいですよー」と言ってきたのは昨年のみやこ音楽祭に出演した某エレクトロ系バンドの女性ボーカルでした。余談ですが、数年前にキャバクラに行ったときに「Baconが好き」って言ってきた嬢がいて、大変萌えました。そーゆー趣味の会話ができるキャバクラ作ったらいいんだよなー。なら確実に通う。（それがモテない系ダメ思考です）
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