「Loser's Parade」

for さえない日々

今更、時効警察

もう本当にどこでも書きつくされてることだし、むしろ反対派の意見の方が重宝されるのかもしれないが、やっぱり言いたい。今回の「帰ってきた時効警察」が面白かった。さすがケラリーノ・サンドロヴィッチ。小ネタがいちいち意味が分からない。髪の毛が動いてみたり、早め亭の存在だったり、やけどしたからって騒ぎすぎだし、暗黒舞踏が出てくるし、三日月さんが元関取だし。そしていちいちその小ネタの精度が高いから困る。どんだけバカな方向に力入れてるんだ、スタッフ、と。しかしそれをみんなが楽しんでいたからこそ素晴らしい、とはケラさんのブログより。そしてその小ネタに目を奪われるけど、よくよく考えたら結末は結構残酷なのではないかと。またキャストも演劇人の方々が多数出られてて、それもまたおもしろい。詳しくないオレですら、ポツドールの安藤さんや、ペンギンの玉置さん、ナイロンの面々はわかったので、もっと出演されていたと思います。まぁなにより、ゲストであるともさかりえよりも目立っていたのは犬山イヌコさんでしょう。なにせ早め亭に加え、真加出母という設定まで飛び出し、挙句の果てに三日月さんの曲まで作詞作曲しているし(といっても、これは犬山さんの今度出すソロアルバムの曲らしいですけど)。なんというか、やっぱり「オレは知ってるぜ」風の人ばかりが楽しいんじゃないか、なんて思いもあるのですが、自分もそんな人種なので、面白かったのです。だからますます普通の視聴者にはどう見られているのやら、気になります。そして時効警察はよくてなぜセクロボは視聴率が悪いのか。セクロボも試しに見てみたら面白かったんだけどな。下北サンデーズみたいに、時間帯のせいなのか。


ケラさんのブログを読み返してみると、いろいろ分かってまた楽しい。矢崎滋さんには撮影の直前に出演依頼をしていたことや、2月上旬のうちにすでに三日月さんのレコーディングをしていたとか、真加出くんの彼氏役(黒人)が実はいい人なのだとか、三日月さんの子ども時代を演じていた人はまだ10歳だとか、真加出母a.k.a早め亭がやけどでびっくりするシーンのトランポリンは前日のアイディアだとか。そしていちいちそれを全部拾ってしまう自分がマメなんだか暇なんだか現実逃避なんだか。