「Loser's Parade」

for さえない日々

細野晴臣と地球の仲間たち〜空飛ぶ円盤飛来60周年・夏の音楽祭

あー豪華だった!こんなに豪華で贅沢な時間、なかなか過ごせないでしょう。5月末に福岡のcircleで細野さんの口から聞いた今回のイベント。そのときにはすでに東京転勤は決まっていた為、楽しみで楽しみでしょうがなかったのです。そして日比谷野音という場所。つくづく東京という場所は地方人にとっては憧れだったのです。日比谷野音という場所、大阪城野音と比べてはいけませんが、やっぱなんだかいい感じ。大阪城野音行ったとき実は少々ガッカリしたんですが、日比谷はそんなことなかったよ。当日は選挙前日の為、演説やらヘリやらでうっとおしかったけど、それもまた乙。
開演ギリギリに入場すると、そこにはMCとして竹中直人が登場していました。こういうイベントだから、見に来ているのかなーと思ってたら、まんまと出演者側でした。さすがです。こんなイベントを仕切れるのは竹中直人しかいないかもしれません。話は脱線しますが、お客としてきていた人で見かけた著名人は、スネークマンショー主催の桑原茂一氏、mona recordの行達也氏、テイ・トウワ氏。その他友人はきたろう氏を見かけたそうです。ちなみに先日SAKEROCKが出演した「さぶとん亭」主催の馬場氏も見に来られていて、ばっちりSAKEのTシャツを着込み「ハマケーン!」とアウェイの彼らを応援していたそうです。話を戻し、MCとして竹中さんはちょこちょこ出てきたのですが、途中、元ビシバシステム時効警察の蜂須賀で知られる緋田康人も一緒に出て来てしまいました。私は未見なのですが、2人の扮装は「恋のバカンス」ネタだったそうです。それにしても竹中さんはサービス精神旺盛でした。最後の方ではユキヒロ氏とコンビで即席ユニットで出てくる始末でしたし。なんだかこの笑いを挟まないとしょうがないあたりが細野さん(ひいてはYMO大瀧詠一氏など)らしい構成でした。
今回のライブは2部構成。最初はトリビュート参加アーティストが収録曲を披露するステージ、後半は細野さんの現在興味を示しているカントリーを奏でるバンド、「ワールドシャイネス」の演奏が披露されました。1部は「豪華な前説」状態。しょっぱなにヴァンダイクパークスで細野愛好家の皆様は驚愕の表情。高野寛高田漣鈴木正人氏は常に演奏し続け、カヒミとジムオルークは福岡同様クールで、気になっていた口ロロはそのへんのあんちゃん的で若干浮いてて、サケロックオールスターズ寺尾紗穂ではHISのすばらしさを再認識し、教授と嶺川貴子は神々しく、更に教授とユキヒロさんと小山田(細野さん曰く、新生YMO)は非常によかった。というか、全員が1曲で終わるのがもったいなくてもったいなくて。そしてもちろん後半は主役の御大。最先端とカントリーを同時に行う触れ幅の大きさはまさにオンリーワン。YMOでライブやったばかりなのに「もうテクノはいいや。ポリリズムはもうやらない。」と言っちゃうユーモア。なんなんだこの人は。ユキヒロさんを交えての「sports man」ではコミックバンドかってくらいのやりとり。すべてが素晴らしかった。ラストにヴァンダイクに「Yellow Magic Orchestra!」と紹介されて登場された3名。そのまま3人で演奏してくれ!と思ったのはオレだけではなかったはず。


最後の最後に出演者全員ではっぴいえんどでの『さよならアメリカさよならニッポン』は豪華すぎて夢かと思った。そんな中でもついつい気になるサケの面々。浜野隊長は高いところに登って滑稽だったし、そんな浜野隊長に笑いを取れとこっそり指示出している伊藤大地氏には芸に対する厳しさ?を見せられ、細野さんのMCに名前を出されて幸せ絶頂の星野リーダーは終始嬉しそうな顔をしておりました。あ、田中さんはいつもどおりマイペースでした。あとこの場で小山田、嶺川、カヒミの3人が同じ舞台に立っている姿は…いや、なんでもないです。


あー、ホント、豪華だった!あ、ちなみにパンフレット買いました。3,500円と少々高価ながら、中身はかなり充実。宝にいたします。