「Loser's Parade」

for さえない日々

ザンジバルナイト vol.4

5年ぶりに行ったスノボのせいで筋肉痛です。


リリー・フランキー率いるバンド、東京ムードパンクスが主催しているザンジバルナイト。過去にはハナレグミ小野瀬雅生ショウ、スチャダラなんかも出演しているイベント。代官山UNITというおされスポットのせいか、はたまたリリーさんの交友関係のせいなのか、業界人っぽい方が多数いらっしゃいました。同行人はキョンキョンを見かけたそうです。見たかったな、キョンキョン。あとKyon2はサケを見てどう思ったんだろうか。そんな私はまったく知らない人にいきなりガンガン土足で踏み込む如く話しかけられてビビりました。その人が酔っていたからなのか、はたまたなんか話しかけやすそうな顔だったのか、オレが。終演後に「シャッター押してもらえますか?」と、またも知らない方にカメラ渡されたので、恐らく後者が有力だと思います。

開場後、まだ開演の6時に達していないというのにステージに動きが。セッティングでもするのかと思いきや、ステージに立っていたのはBIKKEと俊美さんでした。どうやらアルバム発売前というタイミングのため、営業しに来たそうで、開演前の方が時間が取れるから出てきちゃったそうです。おかげで3曲も聴けました。俊美さんは以前ZOOT16を見たことがあったのですが、まさかこんなところでソウルセットを(川辺さんはいなかったけど)初めて見ることができるなんて夢にも思わなかった。それにしてもBIKKE…あんなキャラだっけ?やたらと饒舌で演奏中も演歌歌手の営業かってくらいにしゃべってて、イメージと全然違っててビックリした。

なんとなく噂には聞いていたんですよ、ゾノネムという人。リリーさんが以前やっていたTR2というラジオに出演していた人なんですよね?なんか調べたら「身長:194cm、最終学歴:東京大学」という高身長高学歴をクリアしている謎のラッパーなんですね。謎というか、本業は熟女系風俗雑誌編集者だそうで。うーん、やっぱり高学歴の人は変態ばかりだ。その名に恥じぬ通り、お下劣リリックを叫んでいました。そして、この後はこの人がしどろもどろながらにバンドの呼び込みをしていました。あの「やらされてる感」がたまらん。

  • Number the

グループ魂で「遅刻」として活躍している富澤タクがボーカルのガレージバンド。もうですね、遅刻さんがアベフトシにしか見えなかった。テレキャスといい、カッティングといい、リフといい、細いストラップといい。違いはディレイで遊んだりしていたところです。

このイベントには以前からスネオヘアーと出たり、サンボの山口と出たり、自身のバンドを率いて出たりと、常連である箭内さん。今回は風味堂の渡氏を連れてきて、自身が作った「インチキくさい曲」がどれだけ素晴らしい曲に変化するのかを披露していました。インチキくさいといいつつ、サンボ山口とやっている「ままどおるズ」の曲だったり、自身のラジオで作った曲だったり、スネオとの「THE SUNDAY DRIVERS」の曲だったり。化学反応が起こってました。ここで途中、ハマケンまでもが乱入し、曲を聞いたこともないくせに演奏に参加しておりました。「風とロックと渡り蟹」だったユニット名は、急きょ「風とロックと浜の渡り蟹」に変更となりました。風とロックの例の「峯田と星野」Tシャツを着ていた浜野隊長は「星野君ばかりひいきしてズルい!」という、まさに小学生レベルのいちゃもんを箭内さんにつけたらしく、今度浜野さんがデザインされたTシャツが売り出されることになったそうです。次のスペシャボーイズに箭内さんがブレインとして出演したときに交渉したようで、そのとき一緒に出演していたしまおまほがハマケンのイラスト(あそこ丸出し)を描いたものだそうです。その日にはサンプルまで上がっていました(ちなみに風とロックブログでもあげられてました)。あと、2月11日(月)12:00から、風とロック渋谷パルコ店にて【SAKEROCK浜野謙太×おとぎ話有馬和樹スペシャルトークショー】が開催されるそうです。なんとマニアックな…。更に浜野隊長は、今度の風とロック誌に「表紙への道」という連載を始めるそうな。すごい勢いに乗ってるなぁ…。

SLY MONGOOSETHE HELLO WORKS、ネタンダーズ、ピラニアンズASA-CHANG&ブルーハッツなど、かなりのバンドを行き来している酔いどれギタリストの塚本さん。今までSLY MONGOOSETHE HELLO WORKSは生で、ブルーハッツを映像で見たことがあったんですけど、ソロの演奏はものすごく強烈で、かっこよかった。バーにふらっとやってきた流しのギタリストのごとく、ギブソンES175をアンプ直結で弾きまくる姿はものすごかった。もうですね、最近は潜めていたギタリストの血が騒ぎました。思わずCDも購入です。1月25日にソロワンマンが下北シェルターであるので、行こうと思ったのですが、その日は面接でした。残念。ちなみにそのライブ、及びレコーディングのドラムはASA-CHANGです。とにかく、塚本さんに惚れました。…左手でコード押さえながらも右手ではハーモニクスを出しつつコードを弾くって、家で散々練習してるのですが、いまだにできません。今後一生懸命コピーしてみます。

そしてサケの出番です。「代官山でan・anの人に取材された」というニューヘアスタイルの浜野さん、今回はいろいろミスが目立つ演奏となっていました。でもなぜかサケの場合、メンバーみんなが笑って演奏し続ける姿を見て、こっちも許してしまうんですよね。みんな面白がってるなぁ、と思いつつ。今回のセットリストは、カクバリズム5周年でやっていたような感じ。そしてワンマンでもないのに押し語りまでありました。最近は『Old Old York』をやらず、浜野のネタコーナー(別名:3人の休憩時間)は押し語りにシフトチェンジしたんですね。あとライブ版が非常にかっこいい『テキカス!』の最後は今まで気が付かなかったんですけど、田中氏が「ワンツースリーフォー!」と声をかけていたんですね。最後は最近のお決まりである「浜野vs大地」対決を経ての『生活』で終了。そろそろライブで『殺すな』が聴きたいのは個人的願望です。

松下氏、笹沼氏がレコーディングやらなんやらで参加できないため、今回はリリーさん、遅刻さん、チャーベさんの三人でのアコースティックバージョンでした。主催者だからトリだとばかり思ってたら、こういう事情だったためか、トリ前でした。初めて生で見るリリーさんは、いろんな媒体で見かけるリリーさんそのものでした。そして今回はアコースティックだからだったためか、曲の暗さが増幅。歌詞を聴いているとドンドン落ちていきそうになります。そして相変わらずチャーベさんは働き者でした。パーカッションやりつつピアニカ演奏したり。ホント、いろんなところでお目にかかります。

  • 9miles

東京ムードパンクス、スチャダラ、更にはゾノネムまでもが所属する音楽チーム「Melody Fair」の一員であるレゲエバンド。代官山という土地柄、クラブというシチュエーションにぴったりでした。前方ではかなり盛り上がっていたようです。そういや9miles、以前スペシャボーイズに出演していて塩ジェラート食ってたなぁ、と、どうでもいいことを思いながら観覧していました。


結局4時間半くらいあったこのイベント。なんだかあっという間でした。個人的には塚本功さんのソロの素晴らしさを教えていただき大変価値のあるイベントでした。そんなザンジバルナイトですが、なんと次は4月に日比谷野外大音楽堂で行うとのこと。先ほど出てきた「Melody Fair」の所属アーティスト総出演で、まだまだゲストが出てくる模様だそうで、まだ発表になってないけど、みうらじゅん先生も出演されるそうです。…気になる!