「Loser's Parade」

for さえない日々

福島ピート幹夫〜40th☆Birthday☆Party!Vol.1〜

誰か早く「正しくは『浜野謙太』ですよ!」って訂正しないと。(「週刊真木よう子」の報道についてです)


日曜日は渋谷クラブクワトロにて、KILLING FLOORなどいろいろとやってらっしゃるSAX奏者、ピートさんのイベントでした。そうかそうか、ピートさんというのはこんなにもいろいろな人に愛されている人なんだなぁ、と思った一日でした。実はサケを知るまでは存在を知らなかったんですが、みんながピートさんを慕っていて、偉大な方なんだとこの目で確認できました。

  • MC+歌: シゲキ(exトマトス)/河村博司(SOUL FLOWER UNION)/桃梨/華村灰太郎

セッティング中にサブステージではピートさんと縁の深い4組のアーティストがアコースティックで歌を歌われました。いやー、ソウルフラワーユニオンの川村さんはすごかった。すんごいかっこよかった。コード使いとか。あと桃梨というのは、サケの「YUTA」に収録されている『チャイニーズスケーター』(今ではグッドラックヘイワの、と言ったほうが正解かもしれませんが)で中国語ボーカルを担当していた上村美保子さんと、ソウルフラワーユニオンでベースを担当しているJIGENさんのデュオですね。これもすごかったなー。ベースを三味線風に扱って、浄瑠璃みたいな感じで。あとキセル絡みで名前だけ知っていた灰太郎さんを見られたのがよかった。

松永氏を存じ上げなかったのですが、後で調べて自分の無知加減に恥ずかしくなった。このお方、ジャパニーズ・ダブの始祖であるMUTE BEATのメンバーだったんですか!MUTE BEATと言えばこだま和文さん、朝本浩文さん、屋敷豪太さんなど、錚々たるメンバーが在籍していた伝説のバンドです。そんな方ともつながっているのか…。そしてそんな偉大なお方のバンドにエマーソン氏と肩を並べて参加する浜野隊長にも驚いた。曲調はレゲエ、ダブ。ゆったりした時間が流れました。

名前だけはよく聞くが、初めて見て、聞きました。噂のハシケンさんです。声量がすごい。なんかパワーありました。更にバンドメンバーもひっちゃかめっちゃかいろいろやられてて、とにかく賑やかでした。終いにはハシケンさんの知人がステージに乱入して踊る始末。そうです、今回は誕生パーティー。そんなハプニングだってあります。

「全然リハができなくて一番不安だった」とピートさんがもらしていた今回のサケとのタッグ。いやいや、これがものすごくかっこよかった!ピートさんと漣さんが参加したのは『慰安旅行』『平凡な人生』、そして「キャッチボール屋サントラ」から『エンディング』。初っ端の『慰安旅行』の凄まじさったらありませんでした。メロがトロンボーンに加えサックスがユニゾンされ、音が厚くなると同時に管楽器特有のハモリが入って、独特の音がなっていました。ド頭にこれはかなりキました。イベントだから短い出演時間だっていうのに、今日も浜野独演会(別名、浜野ピン芸)は営業中でした。今回やった『最北端』ってあのサントラの曲?だとしたらあまりにも違いすぎたんですが。言葉だけ?よくわからなかった。そういえば今回は珍しく田中氏までもMCに参加したりなんかしてましたね。

実は、今回一番見たかったのがキリングフロアーでした。音源では結構聴いているのですが、是非とも生で見てみたいと思っていたのです。いやはや、予想以上でした!あれは生で音を体感すべき!3つのホーンと、3つの打楽器、そしてチャップマンスティック(キングクリムゾンが使っている楽器)で繰り出される音の迫力たるや。とにかく音圧がすごい。なんなんだこれ。こんなバンドを20年近く続けてきたのか、ピートさんは…。新曲の「シーソー」という曲が、変拍子で、「変拍子大好き人間」の自分にとっては特にアツくなりました。なんか、全員がソロパートを演奏しているかのようなのに、まとまりがあるのは何故なんでしょうか。バンドマジックですか、これが。


とても素晴らしく、あたたかいライブでした。ちなみに来場者には無料でピートさんがこの日のために作成したソロCDがプレゼントされました。もちろんサケからは伊藤&浜野のキリングフロアーコンビ、更には野村卓史氏も参加していて、これは聴くとバッチリ彼の演奏だと分かりました。これでしばらくはサケのライブはないそうなのですが、ここしばらくは今回のライブの残像で生きてゆけます。