「Loser's Parade」

for さえない日々

グッドラックヘイワ@吉祥寺ペンギンハウス

日記はちょっと書かなくなるとペースを忘れちゃって、とんと書けなくなりますね。最近まとめ書きが多くなってきました。感覚を思い出さないと。


会社も最近はすんなり早い時間に終わることができるので、そのままの勢いで行ってきました、ペンギンハウス。このペンギンハウス、チケットは基本当日券のみ・会場は50人入るといっぱいの狭さというライブハウスで、グッドラックヘイワは結成当初ホームグラウンドとして使っていたところだそうです。そしてオレは去年の6月、まさに東京にオレが引っ越したての時に見に行って、その雰囲気になんだか圧倒されたライブハウスなのでした。今回は当初は20人くらいしか入っていなかったのに、終わりごろには結構な人数が入っていて、後方で見ていたオレはステージが人と人の隙間でしか見れないほどになっていました。それでも会場の狭さにより、非常にアットホームで、スタッフや出演者の友人が多いような感じでした。あと、女性の比率が高かった。

SAX+リズムボックスのピートさんと、ギターの方のほぼ即興。M7あたりのコードでときどきリズムを変えながら二人で即興を繰り広げていってました。ギター弾きにとっては即興となるとどうしてもギタリストの手くせを見てしまうのが常。特にペンタトニックくらいしか手くせのバージョンがないレベルの低い自分にとっては、なんだか勉強になります。なるほど、ジャジーな感じを出すにはああすればいいのか…。

久々に見ました。目を背けたくなるようなモノってあるじゃないですか。でも目を隠しておきながら指の隙間からこっそりのぞいてしまうようなもの。そんなバンド(ユニット?)でした。リズムボックス+ラップ(叫び?)×ベース×ドラムの3人。ボーカルのミヤちゃん(曲の中にもミヤちゃんというワードがたくさん)がバッファロー吾郎の木村さんに見えた。とにかくはちゃめちゃでした。「ギター弾きます」とか言いつつ、シールド繋がってないギターを弾いて「お前らボンジョビをバカにすんじゃねぇ!」とか叫ぶし、ひたすらどこかの店のポイントカードの作り方を説明している歌詞、というか話をしているだけだったり…。なにがスゴいって、ヤバいのはこのミヤちゃんだけかと思ったら他の二人もヤバい人だとわかった瞬間。ドラムの人もいきなり前に出てきてラップしだすし、ベースの人はある一定のテンションのままおかしなことを言ってるし。「最後まで演じきっているMC」「ちょっと乗り切れてないけどとにかく騒ぐドラム」「怖いくらいにテンションが一定のベース」という、スゴいメンバーでした。これ、一回体験しないとわからないと思います。「お前らどうせグッドラックヘイワを見に来たんだろ?じゃあここでグッドラックヘイワのカバーで、『都ジェネレーション』」というのが最大のヒットでした。あ、ここまで書いちゃうと、今度のライブでこの文章を歌われてしまうかも(「ブログで書いてあったら、今度その文章にコードをつけて歌ってやる!」と公言していたんで)。そういやグッドラックの野村氏は

いや、もう、ビックリした。カッコよすぎた。なんでこんなにスゴい人を今まで知らなかったんだろうと後悔したくらいにスゴかった(前のDISCO20000も別の意味でそうだけど)。ドラムセット+ドラムパッドで繰り広げられた演奏は、演奏技術、音、そしてそれをひとりでやっているということ、全てにおいてインパクトを与えられた。最近までヨーロッパツアーに行っていたそうで、才能のある人はやはり海外で評価されるものだとやけに納得してしまった。これはもう一回見たくなる。

そしてグッドラックヘイワです。2月のワンマンの規模から考えると、びっくりするくらいに小さな箱なんですが、「二人の原点」というペンギンハウス。すごくリラックスしたような雰囲気でした。1曲目でいきなり初めて聴いた曲を演奏。これは新曲なのかカバーなのか。とにかく、全編にわたってパイプオルガンの音色で進む、なんだか不思議な曲だった。その後はすでに音源になっているような定番曲ばっかだったのですが、その1曲目がなんだか印象的で頭から離れなかった。この前のワンマンでも垣間見れたけど、今までのピアノ弾きから、またちょっと進化したような、間口が広がったような感じがして、「傑作アルバム出したのに、まだまだ進化するのか!」と勝手に心の中でツッコんでしまった。話は進んで。『Blues Rhumba』はなにかブルースのようなロカビリーのようなアレンジに変わっており、「聞いたことあるのに、なんだっけこの曲…」としばし考えこんでしまった。最後らへんでようやく気がつく。こんな風に、グッドラックはライブごとにどんどんアレンジが変わって進化していく。だから何回見ても飽きないのかもしれません。それが楽しみでついつい足繁く通ってしまうのです。今回のライブで燃えた瞬間は『Monsieur MIYATAKE』でやけにブレイクを決めていたところです。サビ前!とかサビ後!とか。2人ユニットだからこその柔軟性なのでしょうか。閉めは『TIKOKU』、そしてアンコールは『チャイニーズ・スケーター』で終わりました。


その日は無性にサケ版の『チャイニーズ・スケーター』が見たくなり、帰って「ぐうぜんのきろく2」を見てしまった。そこには、えらく緊張している野村氏が映っていた。なんか、最近はヤケに楽しんで演奏している野村氏を目の当たりにしていたので、ちょっと新鮮だった。今は、心から楽しく音楽を演奏しているようで、なんだかこっちまでうれしくなりました。