電気グルーヴ「J-POP」
何度も言っていますが、生まれて初めて買ったCDが電気(スネークフィンガー)なんです。当時小学生。いま身近にそんな小学生いたら、ヤダ。あんな田舎でこんな趣味を持っていたseppakuは、おかげでこんな大人になりました。めでたしめでたし。
J-POP(初回生産限定盤)
8年ぶりのオリジナルアルバムである「J-POP」。タイトルからして「なんてセンスに溢れかえっているんだ!」と、久々の始動に期待が高まっていたのですが、いろんなインタビューを読むと、両人は別にシニカルな意味を持たせたわけではないそう。電気=J-POPであるということを示したかったとのこと。ということで久しぶりに卓球の、瀧の歌声が堪能できるわけですが、聴いてみると、実に落ち着いている。「極力意味を排除した」という歌詞は、まさに意味を持たない。そして音は、実にシンプルで冷血な印象を受ける。なんというかですね、完全なイメージで言いますけど、クラフトワークみたい。クラフトワークをあまり知りませんが。今までのアルバムに比べると、すごく淡々としている。これも完全なイメージだけで書きますけど、幽遠という言葉が頭をよぎりました。昔のテクノのイメージって、YMOが提唱していたように思うけど、機械音楽だってことでなにかしら「ロボット」的な印象じゃなかったですか?今でもレイハラカミの音楽なんかはそうなんですけど、最近はテクノというとクラブでがんがん流れて“アがれ〜!”みたいな印象を受けていたのです。まぁ、クラブなんてハイソサエティーなモテゾーンには近寄りませんけど。このアルバムにはそんなロボット的な印象を受けました。だからと言って、環境音楽的なものではなく。なんか聴いてしまう。気がついたらヘビーローテーションになってました。なんだか味わい深いです。大人になった電気ってことでしょうか。いや、もう2人とも40歳オーバーなんだから十分すぎるくらいに大人なんですけど。
そういや最近の若い子(って、なんか書きたくないな。おっさんになったみたい。十分おっさんか。)は電気の全盛期を知らないそうですね。だから二人のことは「WIRE主催の偉いDJ」と「変な名前のテレビタレント」ってイメージしかないそうです。今回8年ぶりにアルバムを出したことで、その印象はどう変わっていくのでしょうか。そこは興味あります。
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なんか、この前のリキッドのライブ、スペシャで流れるかも、だそうですね。すんげぇ見たいんですけど。あと、「週刊アスキー」のインタビューのあまりのやる気のなさ具合に笑った。瀧なんて名前変わってるし。