「Loser's Parade」

for さえない日々

Liquid Heaven@恵比寿リキッドルーム

Liquid Heaven」というイベントは、フジロックのFIELD OF HEAVENというステージに関係する出演者が登場する、いわばフジロックのプレイベントのようなもの。このFIELD OF HEAVENというステージ。フジロック童貞のオレにとって、イメージとしては「オーガニック」。完全にイメージですけど。なので、周りは民族衣装に身を包んだ方が多々見受けられる。なんか来ている人達が美容師とかデザイナーとか、そんなオサレ職業の方々ばっかのような気がして、若干の肩身の狭さを覚えました。でも、今年は行くもの!フジ!…と、必死に言い聞かせました。リキッドルームというハコは1階が会場、2階がタワーレコードカフェやラウンジがあるところで、今回は1階と2階を使ってのライブ。ちなみにチケットが必要なのは1階に行く時だけ(入口は1階にあるのに、一度2階に上ってから1階の会場に入っていくという作りのため)なので、後から気がついたのですが、2階でやる人たち(グッドラックとboot.tondel)は、実はチケットがなくても見られたようでした。あと特徴的だったのは、1階でも2階でもオーガニック料理やアジアンテイストな古着の出店があったこと。さすがオーガニック(意味を間違えている気はするが気にしない)。
1番始めのらぞくは名前だけは知ってたんです。でも、実は会場に入ったらもう終わりかけだったのでなんとも言えませんが、サーフロックって感じでした。
2番目のGOMA&JUNGLE RHYTHM SECTIONは、オレにとって当たり。ドラム+パーカッション×2+民族楽器(ディジュリドゥー)という構成で、かなり攻撃的。打楽器がたくさんいればいるほど楽しくなってしまう性質なので、思いっきり堪能させてもらった。
そして2階に戻ってグッドラックヘイワを堪能。ラウンジには人がいっぱい。前の方の人は座って観戦。グッドラックを初めて見てからだいたい1年くらいたったんですけど、見れば見るほど、どんどん野村さんがアグレッシブになっていっているような気がする。この人、こんなに演奏中に動いちゃう人なんだ、とどんどん印象が変わってきている。曲は、2曲目くらいに『チャイニーズ・スケーター』をやって、最初っから攻撃モード。あと今回は新曲も披露。印象としてはなんだか不思議なミディアムテンポの曲。この先どんどん披露されることでしょう。あとは…『風だ谷だnow!滋賀』の2人バージョンが披露されたんですけど、個人的にこっちの方が好き。この曲を聴くと、滋賀県民が羨ましい。地元(三重)の隣の県なのに…。
再び1階に戻ってJ.A.M(piano trio from SOIL&”PIMP”SESSIONS)。ホーン隊がいないから、より一層ジャズ色が強くなって、そんなに激しくはないんじゃないか…なんて最少は思ってたんですけど、甘かった。こっちも攻撃的。みどりんのドラムはすげーわ。あと、最初秋田ゴールドマン氏が髪を下ろしていたので「あれ?ベースの人、ストパーにしたのか?てか、もしかして別人か?」なんて思ってしまった。
J.A.Mが終わって放心状態になっていたのでしばらく1階フロアをさまよっていたんですけど、意識を取り戻して2階に戻ると、そちらはそちらでスゴイことになってた。boot.tondelです。ドラムの一人ユニットなんですが、サンプラーの音に合わせて縦横無尽にドラムを叩きまくる。これがまた、すんげーうまいし攻撃的。「しまった!呆けてないで最初っから見ておけばよかった!」と後悔するほどでした。
そしてDachambo。以前広島の「FESTA de RAMA」で見たとき、海の近くの野外という環境も相まって、ムチャクチャに踊れたバンドだったので、再見を楽しみにしていたんですけど、初見のインパクトが強すぎたのか、今回はそこまで乗りこなせず。もっと大音量でやってくれたらよかったんだろうか。あと、あんなにボーカルあったっけ?ちっとばかし不完全燃焼でした。野外で聴いたらまた違ったんだろうなー。


というわけで、オサレな方々の中で、肩身狭くしながら、卑屈になりながら参加したんですけど、とりあえずフジでは本物のFIELD OF HEAVENを堪能してみたいと思います。あ、あと、ライブペインティングが印象的でした。ちょっと目を離すと全然違う絵になってんのな、アレ。