「Loser's Parade」

for さえない日々

『REMIX 2005-2008』ゆらゆら帝国

もう『発光体』だとか『ズックにロック』だとか『ゆらゆら帝国で考え中』だとか、そんなロックでポップなゆらゆらは存在しません。あるのは怖いくらいの「ゆらゆら」した「帝国」でした。
REMIX 2005-2008
ゆらゆら帝国
B0018Q7HPG
asin:B0018Q7HPG

近頃、全然ゆらゆらを聴いてなかったので、昨年出た「空洞です」を聴いたときはそうとうビックリしました。そして今回。ま、今回のものはRemixということで、通常の作品とは違うのですが、もう、完全に度肝を抜かれました。単純な言葉ですが、唯一無二。いまだにゆらゆら帝国のことを「ファズギターの3ピーストリオ」と思っている人、気をつけてください。この人たち、やっぱりなんだか気持ち悪いです。なるほど、これが最近よく耳にする「ミニマル」ってやつですか。初めて「ゆらゆら帝国」という名前を聞いたとき、みんなが覚えたあの「イビツ感」。それが蘇ってきます。

昔、「今のゆらゆら帝国よりも、90年代前半の、ドロドロしたゆらゆら帝国のほうが好きだ」、と、CANやNEU!を愛聴していた先輩が言っていた言葉を思い出した。そういった意味では、もしかしたら原点回帰なのかもしれないし、もともと持っていたものを、Remixという形でさらけ出したのかもしれないし。なんて、いろいろぐるぐるしてしまうアルバムです。自分が一番好きな曲は『なんとなく夢を(extended remix)』『順番には逆らえない(12" extended remix)』。スッゴいなぁ、これって思うのが、『学校に行ってきます(remix)』(尺八!!)と…やっぱり『フランキー・ティアドロップ(suicideカヴァー)』。このsuicideのカバー…怖いよ〜!!