「Loser's Parade」

for さえない日々

『極東最前線2』

発売前から期待でいっぱいだった今回のコンピ。いそいそと聞きましたが、これはスゴいです。満腹感に襲われること間違いなしです。そもそもこのコンピの参加者というのが濃い。濃すぎる。
ド頭にpanicsmileを持ってくるところがイイですよね。前作のfOUL「ケツから〜カフェインが出るまで…」に匹敵するインパクト。ド変態変拍子ノンジャンル音楽で幕を開け、続いてのtoeもカッコよす。吉野氏のゲストボイスも非常にカッコよす。そしてこの次のゆらゆら帝国『タコ物語(LIVE)』がただ事じゃない。単なるライブ音源だと思ったら大間違い。この前出た「REMIX 2005-2008」に通ずるものがあります。あと…って、全曲この調子でやってたらキリがないのでそろそろ辞めておきますが、最後にSAKEROCK。「YUTA」に収録されていた『七七日』の新録版で、これはつまり現在の4人スタイルになってからのバージョン。昔からライブでは披露されていたので目新しさっていうのはないのですが、以前から「ぜひ新録を!」と願っていたので非常にうれしい限り。
それにしてもこれだけ濃いメンツが集まったのもひとえにイースタンユースのおかげ。これだけバラエティに跳んだ内容だと、まさにコンピとしての機能を存分に発揮しているんじゃないでしょうか。これをきっかけにもっと聞いてみたくなるアーティストができましたし。まさに入門編であり上級編。俺はこんなもんじゃないとかenvyなど、名前は知ってたけどちゃんと聞いたことがなかったものから、Facing New York、Cursive、miscorner/c+llooqtortionなんていう全然知らなかったカッコイイものまで触れられましたし。
そんな中でもやっぱり最重要事項はfOULが新録で参加していることでしょう。fOULっていうのは、かつてイースタンユースと共に「坂本商店」というレーベルに所属しており、現在は活動休止中の唯一無二3ピースバンド。ちなみにドラムはダイノジおおちの兄貴です。昔、京都メトロで見てスゴく興奮したものでした。活動休止中のfOULを無理やり引っ張ってきて録音させたのはイースタンユース全員の力。

ファウルに関しては気持ち的にもちょっと特別で、ファウルのいちファンとしてバンドの火種を消したくなかったんですよね。もうバンドが存在していない、解散してるってことなら諦めもつくけど、休止中ってことなら何か火種を残しておけば次に繋がるじゃないですか。それでお願いしてみた。それはもう、完全にファン心理。

さすがです。こちらのインタビューは必見。
eastern youth('08年7月号) | web Rooftop
とにかく素晴らしいコンピレーションで、さすが「極東最前線」!と言わざるを得ないです。もう、もちろんフジではイースタンを見ることにします。フジの幕開けはイースタンでお願いします。

DISC1
1.WESTERN DEVELOPMENT : panicsmile
2.ラストナイト : toe
3.タコ物語(LIVE) : ゆらゆら帝国
4.あなたと歩くの : 二階堂和美
5.Micro Guitar Music : トクマルシューゴ
6.東京 : eastern youth
7.蒼 : 枡本航太
8.アイオライト : M.A.G.O.
9.遊星からの物体X : OWKMJ(俺はこんなもんじゃない
10.Heartbreak : Facing New York
11.七七日 : SAKEROCK
12.遠足 : TEASI
13:wrong again : 54-71
14:Evil Birds : Shonen Knife

DISC2
1.You Will Regret : DEERHOOF
2.Amayadori : ZAZEN BOYS
3.Decade : fOUL
4.MeatBalls : TUCKER
5.All I know : Cursive
6.何もない世界 : THE BACK HORN
7.東京〜イースタン小谷.Ver.〜 : 小谷美紗子
8.of daybreak : miscorner/c+llooqtortion
9.夜を歩く : 手水
10.フィルムのかたち : Test Pattern
11.Efter god mad : にせんねんもんだい
12.プレゼント : COCK C'NELL
13.アイウエオ : NOTALIN'S
14.季想 : タテタカコ
15.Fallen fragments : envy

極東最前線2
極東最前線2
asin:B001A2UN9K



あ!SAKEROCKのPVや予告がYOUTUBEにあがってるよ!

「山田一郎」って映像チームだったのか!てっきりリーダーの変名だとばかり思ってた!ちなみに山田一郎というのは赤塚不二夫が一時期使っていたペンネームでもあります。