「Loser's Parade」

for さえない日々

『GROUND 5』@渋谷CLUB QUATTRO

渋谷クアトロに、新装開店後初めて行ってきました。BOOK OFFの店内を通って4階までいくスタイルがなんだか違和感。ライブ前に立ち読みできて暇つぶしにはなるのですが…。まぁ、ラブホテルの地下にある京都のWHOOPEE'SやCLUB EASTよりはいいんだろうか。でもそっちのほうがしっくりくるけどなぁ。よりによってBOOK OFFだもんなぁ。
それは置いといて。結構気になっているメンツが集まっていたので行ってきました。出演者は以下の通り。

ニューアルバムがよかったサ上とロ吉に加え、ずっと気になっていたウリチパン郡、なんとなく名前は聞いたことのあったSEXY SYNTHESIZERが出演ということで行ってきました。感想、なんかごちゃごちゃでおもしろかったなー。出演者みんな、どっか馬鹿馬鹿しくて。
オープニングアクトだった“B-Club”は全然知らなかったんですけど、とりあえず出てきた瞬間「これは笑っていいものなのか、マジでやってるんか…わからん!」と戸惑ってしまった。お客もみんなポカーンな感じ。映像を見たらその理由が分かると思います。はい、ドン。

地味にここまで片足立ちがぶれないのもスゴいとか思ってみたりして。なお、この映像では出てきませんが、ボーカルの人はエレキチェロも操ります。それがまたワケが分からない。まぁでも、「あ、この人たちはもしかしてTMNをおちょくってんのかな?」と自分なりに解釈しました。ちなみにこんな人たちですが、ボーカル兼チェロの人はアカデミー受賞映画「おくりびと」のチェロ指導もしているそうな。なんなんだ、この人は。最後に体操とかしてたけど。
次はSEXY SYNTHESIZER。スタート当初は平日とあってか疎らだった客もそろそろ集まりだす中、セッティング中に流れているステージのバック映像は「つっぱり大相撲」のオープニング映像(テクモが誇る相撲ゲームの金字塔的ファミコンソフト)が延々と流れ続けている。これだけで期待大でした。音楽は、YMCKのようなピコピコ“チップチューン”ミュージックに、ロックテイストをプラスした感じ。なお、ステージバックには絶えず映像が流れてて80年代の雰囲気バリバリ。途中、女性ボーカルが出てきてThe Supremesの『You Can’t Hurry Love』を披露し、なんだかキラキラしてるなーと思ってたら、その後ステージ上で「つっぱり大相撲」を対戦するというカオス展開。おもしろかったなー。CD欲しくなったんで物販で買おうと思ったら出演者がたむろしてたんで素通りしてしまった小心者の自分を悔やむ。

続いてはサイプレス上野とロベルト吉野。一気にステージ前方に人だかり。それにしてもこの人たちはものすごいエンターテイナー。上野の暴言に対してレコードの音声で突っ込みを入れる吉野。コールアンドレスポンス=若い山彦、プチャヘンザ指数、ヒップホップ体操などなどキラーワードも健在ながら、ドラムブレイクだけでラップしてみたりスクラッチテクを見せつけたり、更には針が飛んでしまうトラブルもなんなく乗り越えてしまう姿はやっぱりデキる人たちでした。『ボンクラの唄』で使用したボコーダーを手に延々東スポのエロ記事を読み上げる姿も。2代目ドリームランド襲名したからできる芸当なんでしょうか。

最後にウリチパン郡。前から話題になってたけど、実は全然触れてなかったんですよね。音源だけ聞いてもよくわからなかったんで、「んじゃぁ、生で見に行って確かめるしかない!」と。やっぱ音楽は生で体感しないと、と改めて思いました。まず3人の鍵盤+ドラムという絵ヅラが独特だし、編拍子多様だし、なんだか民族音楽っぽいしで不思議な感じ。「そうかー、あれがオオルタイチかー。なんか、カリカの家城に似てるな〜」とか思いつつ。あとドラムはやっぱりスゴイ。さすが元V∞REDOMS千住宗臣。ものすんごいシャープで力強い。ステージ前方で外国人がひとりで踊り狂ってました。これは野外で聞くとオモシロそう。


先にも書きましたが、ゴチャゴチャでありながら、みんな唯一の匂いをかもし出していて面白かったです。ちょっとお客の入りが芳しくなかったみたいですが、みんなNHKホールで演ってたBECKを見に行ってたんでしょうかね?