「Loser's Parade」

for さえない日々

モテキ/久保ミツロウ

人生には「モテ期」が3度訪れると言います。
ではオレのモテ期はいつだったのだろうかと思い返してみたら、幼稚園のときと小1のとき、そして小6のときで、すでに終わっていたと気が付きました。幼稚園のときすでに結婚を約束し(後に中学に上がると全く話さなくなった)、小1のときは近所の小6お姉さんに家まで追いかけられるというストーカー行為をされつつ(今思うとアリだけど当時は怖くて仕方なかった)、転校する女子に「実は好きだった…」とみんなの前で告白され(これが生涯初、そして最後の「告白された」経験)、小6のときは後輩にひたすら追い掛け回された(あと5年後ならこんな素晴らしいシチュエーションはなかったのに…)などなど。その後はただただ平凡…ともなかなか言い切れない色恋沙汰を経験してきたわけですが、そんな中、話題のマンガを読んでみました。

モテキ 1 (1) (イブニングKC)
モテキ 1 (1) (イブニングKC)久保 ミツロウ

おすすめ平均
stars男性も女性も。
starsもうなんか・・・めんどくせぇ
stars何故か
stars独身男性は読もう

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人間誰しにも訪れるという都市伝説モテ期襲来!!

藤本幸世、29歳、派遣社員
恋にヘタレな、最近流行(はやり)の草食系男子。
人生初の「モテ期」に孤軍奮闘!

…よかったー!これ2年前に読んでなくて!!!
2年前といえばオレは暗黒期。広島在住で一人悶々としていた頃。「オレはこのまま、この友だちが全くいない土地で埋没していくのか…。彼女どころか友だちすらできないもんな…。畜生、あのときもうちょっとあれしてたら…。もう1年広島に住めって言われたら田舎に帰ろう…」の日々。この頃は友人に「オレ、セカンド童貞だから〜」と振舞っていた。こういう風にネタに消化しないと精神が崩れそうだったんですね。恐ろしい時期です。そんなオレも後に奇跡的に拾ってくれる人を見つけたので助かったのですが、そんな今ですら読んで「うおっ!」と鈍器で殴られるような衝撃を食らったのに、あの頃のオレが読んでたら、絶対吐く。それくらいに、痛すぎる。
第1話は「ラブコメかな?」って感じですらすらと読めたんですが(でもディティールは細かい)、2話以降がキツい。どんどん読み進めるのが苦痛になっていきましたよ。なんちゅうか、昨今の“草食系男子”には抵抗を感じますが、これは共感できる。あ…今、数年前にふたりで遊ぶような女子と恋仲になろうと模索していたんですが、結局その女子には彼氏ができ、後に「押しが足りなかった」と人づてに聞いたっていう苦い経験を思い出した。そして、やけに登場する女子がかわいすぎる。「フェス好き」「ラジオ好き」「ブロガー」などなど、サブカル属性持ってる女子がどんどんやってくる。んで、なんか生々しい。読んでてドキドキするけど、読み進めると最後には痛恨の一撃を食らってしまう。なんて手ごわいマンガなんだ…。
この1巻ではまだまだ序章なので、今後の展開が楽しみすぎます。


「モテキ1巻」 非モテ29歳にモテ期到来 ただし痛い : アキバBlog