「Loser's Parade」

for さえない日々

気がつくということ

バカリズムの着目点が好きだ。
今週、「人志松本の○○な話」を見た。先週から始まっていたようだが、そんなことには気がつかずようやく今週から見始めた。今回は「ゆるせない話」というテーマで、雨上がり蛍原、サバンナ八木バカリズム、オードリー若林、友近笑い飯哲夫、ジュニアの布陣だったのだが、松本すらも感心させたバカリズムのゆるせない話「ドレミの歌」。「♪ド〜はド〜ナツ〜のド〜」の、最後の“ド〜”の音階がミだということ。そこは間違えちゃいけないだろうという指摘。そんなところ、全然気がつかなかった。言われてみたら確かにそうだ。番組内でも言われていたが、クオリティーが高い。物事に対しての洞察力が優れている。
最近、上司とサシで呑む機会があったのだが、そこで「なにかオレを感心させるような面白い話をしてくれ」という、なんとも無茶な振り方をされてしまった。そこでようやく自分には特になんの引き出しがないことに気が付いてしまったのだ。音楽や演劇、笑いの引き出しはあるものの、その上司はオレ以上に音楽好き(フェス大好き)で演劇好き(宮沢章夫好き)で笑い好き(関西出身でうるさい)だったため、出すカード全てがその上司よりもレベルが低かったのだ。趣味以外でもそのように日常で気がついたことをしゃべろうと思ったのだが、それが何にも出てこなかったときの絶望感をいまだに引きずっている自分としては、この洞察力は目を見張るものがあった。それを自分なりに昇華してフリートーク技術を身につけないと…と、まるで若手芸人のような危機感を抱き、最近では伊集院光のラジオ(本放送)を録音してiPodで聞いているくらいだ。人生はネタ探し。そのように思った番組なのでした。


あ、あと、やっぱりオードリー若林は面白いですね。「大事な時期」の話、最高でした。