「Loser's Parade」

for さえない日々

KIRIHITOが「サイゾー」に載ってた

ある日、下世話な話ばかり載せている雑誌「サイゾー」を立ち読みしてビックリした。KIRIHITOが記事になっていた。
円谷プロ的!? 超カオスなのになぜかポップなKIRIHITOを聴け! - 日刊サイゾー
KIRIHITO。自分が学生の時だからそれこそ8年くらい前、当時所属していた軽音サークルの中でそれはそれはよく名前を聞いた。結局音源を聴くことはなく、ライブを見る機会もなかったけど、噂はよく聞いた。「ギターを弾きながら足でキーボードを踏みながら歌う人と、立ってドラムを叩く人の二人組」。なんなんだそれは。当時も気になっていたし、実際に影響を受けたバンドは多くいた(Limited Express(has gone?)とか)。当時は今のようにYOUTUBEMySpaceもなかったので、簡単に音源を聞くことは難しかった。まぁ、持ってる人に借りればよかっただけの話なのだけど。
そうして月日が流れた先日、「サイゾー」でKIRIHITOの名前を見た時に久しぶりにその存在を思い出した。9年ぶりに音源をリリースするという。なぜサイゾーにそのような記事が上がっているのかはわからないが、久々に見たその名前を検索し、YOUTUBEでライブ映像を見てみた。

…うん、こりゃかっこいい。なんでちゃんとあの時追いかけようとしなかったんだろう。盛り上がっていたあの時に一緒になって盛り上がりたかった。というわけで先日出たアルバムを買おうかと、そして機会を見つけてライブを見に行こうかと思ってます。

ちなみに新作に寄せるさまざまな人のコメントの一部を取り上げてみると…

迸る汗!のびるシャツ!そしてドブの臭い。
誰も弾けない青いいにしえのグレッチがグレ出すキリヒトは 絶対東京オルタネイティブ。 待ってたぜキリヒト!
吉村秀樹bloodthirsty butchers

晴れ、ときどき白日夢。ファンク、電子、ロック、キリヒト。
高木完

2つの発信器が寄り添い囁き共鳴し、5秒後には唸り曲がって反響する!!!!!!!!!!!!
そう、キリヒトは永遠に解けない知恵の輪のような存在だ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
今日も隣山に乱反射した彼らの呻きが、山びこになって街に届き、世界中の犬、猫、 鼠、猿が声を枯らして応答している!!!!!!!!!!!!!!!!
キャンッッ、ニャァァー、チュゥゥー、
キィー、リィィー、ヒィィー、トゥォオオーーッ!!!!!!!!!
宇川直宏京都造形芸術大学教授)

オレの中では「キリヒト」ってのはバンド名のことではない。
この世で、コブちゃんとケンちゃんだけに許された生き方のことだ。
リスペクト!
大友良英

初めて見たキリヒトのライブは、膝が強張るような地下の怪しい匂いに満ちていて、それなのに、皆、顔をほころばせて体を揺すらずにはいられなかった。その後いろんなタイプのイベントでキリヒトを見たが、何処へ行っても二人は鮮やかに「キリヒト」だった。アルバムは9年ぶりということだが、その間も二人は各々、貪欲に動き続けてきた。いつまでも不気味なおもちゃ箱のような KIRIHITOにずっと憧れている。
二宮 友和 (eastern youth / ひょうたん)
comment

重要なバンドであることに間違いはない。知ってる人は「何をいまさら?」って感じでしょうが…。今更ファンになるような人間もいるってことです。
kirihito.com