「Loser's Parade」

for さえない日々

THUNDER/グッドラックヘイワ

昨日のスペシャでのハマケンとマーティ・フリードマンのセッション、すごかったですね…。


うわー、すんごいピコピコしてる。
グッドラックヘイワの3枚目のアルバム、「THUNDER」を聴いたときの第一印象です。今回は古いシンセが大活躍してる、という話は後から知ったため、何の気なしにCD聴いてたら「あれ?オレ、間違えてポリシックスファミコンのサントラかけてる?」と間違うほどでした。ブックレットとして付いてきた対談(麻雀しながら話している、麻雀を知らない人にとって「?」な用語が飛び交っている内容)の中に「ARP ODYSEEY」なんて名前が出てくるくらいですもんね。「YMOカルトQにまりんが出演した回」以来に聞きましたよ、その機材の名前。
前作とも、前々作とも異なるグッドラックヘイワに、最初はかなり戸惑いましたが、聴き込んで行くうちに慣れていくというか、ハマっていく感覚。わかりやすいのですが、自分はとにかく「テンポが早い曲=カッコイイ!」なので、単純に『麒麟坊』が好み。この曲、対談の中でもクラムボンのミトに指摘されているのですが、アンビマイク(周辺ナイク)とにかく音が響かない(ファーストでもそんなドラム音だったけど)。ドラムの音が広がらず素の音に近いため、それが「一球入魂!」なスネアやタムの音になっていて面白いです。この曲は出だしのドラムでかなり燃えます。そして冒頭にも書いた感想の通り、非常に「ピコピコしてる」。1曲目の『Ody Perc Tone』ではド頭から、『黒ダイヤ定食』(すごいタイトルだな…)では途中から古いリズムマシンが使用されているし、カバー曲である『Fiesta Pinano』は冒頭にてDSのソフト「KORG DS-10」(以前このブログで「気になる!」って言ってたヤツ)を駆使していてまるでゲームミュージックの世界。アルバム発売決定の際にはタイトルが未定だった(『セッション1』とかだった)『Guidance』、『Blue Cosmic, For Far』なんかもシンセが前面に出ていて今までのイメージを覆している。ミトさんが「ゲーム音楽やったら?」とアドバイスしてたのに激しく同意です。しかしそうかと思えば『千支ノス』『習う』『Ghede Humming』という後半3曲は、フルートやスチールパンが入っているけどもピアノが主体。だけど、やっぱり相対的に見ると今回の主役はシンセ。新たなグッドラックヘイワの第一歩という感じでしょうか。しかし、以前ライブを見たときにちょうど打ち込みも取り入れ始めたときで「お、これは新たなグッドラックが垣間見えたか?」なんて期待をしていましたが、まさかここまで導入してくるとは思いませんでした。この先どんな風に変化していくのか。来週は久しぶりにグッドラックのライブを見ることができるので非常に楽しみです。まあ、ひとつ残念だったのは、伊藤名人の口笛が今回はなかったことですかね?今回の趣旨には合わなかったということだと思いますが。そういう意味では今回はコンセプトアルバムってことになるんだろうか。「宇宙!」的なテーマで作られた。曲タイトルだって今まで以上にわけがわからないことになってるし。

あ、そういやこちらで『麒麟坊』のライブ映像(Galactic)が見れます。タワレコ購入&レーベルサイトで購入でついてくるDVDにもライブ映像がついてきますので、タワレコ購入をお勧めします。
DAX -Space Shower Digital Archives X- - YouTube

THUNDER
THUNDERグッドラックヘイワ

インディーズ・メーカー 2009-06-17
売り上げランキング : 4535


Amazonで詳しく見る
by G-Tools
asin:B0027K60LO