「Loser's Parade」

for さえない日々

影の無いヒト/ASA-CHANG&巡礼

影・カげ・・陰・・かゲ・KAGE・蔭・Ka・Ge・
影の無いヒトに逢っタ。影の無いヒトに逢っタんだ。
―影の無いヒト

ASA-CHANGと言えば、サケロック好きの立場から言わせてもらえば「浜野さんに付きまとう、なんだか憎めないおじさん」というイメージでした。「スカパラを作った人」って言われても、スカパラを知った時にはすでに脱退していたし(1993年脱退)。しかし、このアルバム聞いたらそんな浅はかなものは全部吹っ飛んだ。というか、ASA-CHANGという人の特異性を背筋が伸びるような気持ちで再認識させられました。巡礼は『花』や『つぎねぷ』などの代表曲しか実は知らなかったんですが、今回は坂本教授や宮藤官九郎、太田莉奈が声で参加、星野リーダーが作詞参加などの話題性もあったので購入しました。
――すごいアルバムだった。特に表題曲である『影の無いヒト』のシリアスでディープで、9分もある大作がとんでもない曲だった。
http://www.junray.com/index.html
言葉を、タブラに合わせて再構成していくというスタイルで、初めて巡礼の音楽を聴いた時はただひたすら「なんか怖い…」という思いしか持てずに理解ができなかったんですが、この曲はどうしても聞き入ってしまう。それがなぜなのか、なんなのかはわからないのですが。坂本龍一宮藤官九郎、太田莉奈というキャスティングもすごいですよね。
もちろんこの曲以外も面白い。『家に帰りたい』や星野作詞『ウーハンの女』(原曲はコチラ)は表題曲とは違いユニークだし、キセルが演奏で参加している『カクニンの唄』もみんなで合唱なんかして牧歌的。『Jump!』や原田郁子が参加している『12節』のリミックスはタブラボンゴが炸裂していて気持ちいい。月末にある「グッドラック巡礼」にて初めて生で見るのでとっても楽しみなのです。

──SAKEROCK星野源さんも、今回は作詞で参加されていますね?

A 星野くんは、彼が弾き語りをやった音を聴いたときにいいなと思ったんです。彼がいろいろなアーティストに書いたライナーもとてもよかったんですよ。だから、彼に詞を頼んでみたら面白いことが起きるんじゃないかと思ったのと、ボクが“SAKEROCKオールスターズ”というのに参加していてとても頼みやすかったし、根拠はないのですが、この「ウーハンの女」という曲の詞を頼むんだったら星野くんだろうなと思ったんです。

とーくにゆーめもなーいし これで いいの!


影の無いヒト
影の無いヒトASA-CHANG&巡礼

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