「Loser's Parade」

for さえない日々

くるりワンマンライブツアー2009〜敦煌(ドンファン)〜』@Zepp Tokyo(6/22)

ひょんなことから、くるりのワンマンライブを見に行くことになった。
くるりのワンマンなんて、それこそ「もうすぐ平成12年ツアー」を大阪IMPホールで見たきり。ちょうど『図鑑』が出る直前。それ以降のくるりはエレクトロに走り出したためにちょっと離れてしまった。その後はイベントやフェスで見る程度。だから今のくるりがワンマンでどんなことになっているのか、さらに客層がどんなことになっているのか全然わからなかった。とか言いつつも、アルバムが出るたびにちゃんとチェックはしている。もちろん、新譜である「魂のゆくえ」も聴いた。正直な感想として、非常に地味だと思った。今までにあったような明確なコンセプトもなく、なんだか全体の特徴がつかみづらかった。だから実は、「ライブに来たのはいいけど、はたして満足できるのだろうか」なんて思っていた。9年ぶりに見るくるりのワンマンは、客層は昔のように女の子だらけというわけでもなく、老若男女入り乱れて非常に幅が広かった。ライブが始まっても比較的おとなしかったような気がした。当然、最前列は盛り上がっているのだが。
今回のセットは非常にシンプル。装飾もなく、メンバーも2人+サポートの堀川裕之(ボボ from 54-71)の3ピース。3ピースだからものすごい音がシンプル。新譜では三柴"エディ"理らがピアノで参加しているものの、それすらもなし。なんか、昔のくるりみたいだなー、この音色や雰囲気。このまま『マーチ』とかやってくれんかなー、とか思ってたら、本当にやりましたよ。「図鑑」が大好きなオレ、ここでテンションあがる。今回は「新旧車両」入り乱れての演奏ということだった。まさか『窓』や『チアノーゼ』が聴けるとは。これは、まさにオレが9年前に見たときの光景と同じ。あれからものすごく巨大になっていったと感じていたくるりでしたが、今回は京都の学生時代を彷彿させる、というかオレが京都の大学生だったときに聴いていたくるりそのものだった。『虹』まで披露されたのはちょっと感動した。贅沢を言うならば『街』、『モノノケ姫』、『尼崎の魚』なんかをやってもらえれば完璧にあの頃にタイムスリップできた。
過去の曲ばっかり言ってるけど、ちゃんと新譜からの曲もやっていたし、むしろアルバム発売記念的なワンマンのためにそっちがメインであるべきなのだが、どうも新譜の印象が薄く感じられるのでしょうがない。くるりの「ひねくれ」や「変態性」が薄かったからなんだろうか。まぁ、歌っていて途中で「第九」に変わっていくライブアレンジなんかはおもしろかったんですけど。

01.LV45
02.愉快なピーナッツ
03.飴色の部屋
04.マーチ
05.ハイウェイ
06.デルタ
07.かごのなかのジョニー
08.つらいことばかり
09.リルレロ
10.窓
11.チアノーゼ
12.青い空
13.Natuno
14.太陽のブルース
15.ばらの花
16.東京
17.ブレーメン
18.虹
19.ベベブ

EN.
01.三日月
02.魂のゆくえ
03.夜汽車


魂のゆくえ
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