20／電気グルーヴ

もう皆様、このPVを見て「大人とはこういうことだ」というのは勉強済みだと思います。

今回のアルバムは「結成20周年記念アルバム」という企画もの寄りのせいか、“カッコイイ電気”を求めていると拍子抜けする内容です。なにせ『電気グルーヴ20周年のうた』『ポンコツ幻想曲』なんて曲名だし、ついに音源で『ピエール瀧の体操42歳』が収録されているし。歌詞も「銭湯帰りに死体を見つけたの」だとか「朝礼で踊りながら来賓に馬糞投げつけた」だとか「デーモンのメイクを施され後ろ手に縛られて “我が輩は”と何度も言わされて土下座する」だとか…凄まじいけど（電気初期を思い出す）懐かしいこの感じ。しかしふざけただけかと思えばそうでもなく、歌もの中心ということもあって実は聞きやすく、『タランチュラ』という曲のメロが卓球ボーカルと相まってずっと耳に残る。あと音がチープでシンプルなのもその要因なのかもしれません。熱心なテクノリスナーではないので深くはわかりませんが、随所にアシッドな要素が入っているのでしょう。初回盤に入っているカラオケ盤は要するにインスト。こっちはこっちで本来の音（本質）が堪能できます。リミックスも入ってるし。あとなんと言ってもDVDでしょう。『タランチュラ』は宇川直宏、『電気グルーヴ20周年のうた』は天久聖一、『ピエール瀧の体操42歳』は瀧自身が、各界の天才（別名：奇人変人たち）がその恐るべき才能をフル活動しています。極めつけの『みんなの体操42歳』は最早理解が及ばない次元に到達しています。
『ドリルキングアンソロジー』を喜んで聴いていた人ならお勧めです。もちろんワタシはその一人です。ツルっとフランス子守歌！

それにしても千原兄弟やらバッファロー吾郎やら、今年20周年の人たちって多いなぁ。

20(初回生産限定盤)(DVD付)
	電気グルーヴ KRE 2009-08-19 売り上げランキング : 31 おすすめ平均 スゴい。色々な意味で。 何枚だ？はパフュームのオマージュっぽい（笑） 夕飯時にDVD観たんですが Amazonで詳しく見る by G-Tools asin:B002B5WULY