「Loser's Parade」

for さえない日々

赤塚不二夫展

土曜日に、話題の赤塚不二夫展に行ってきた。
http://www.fujio72.com/
喪黒もまる子もシェーッ!銀座で赤塚不二夫追悼展 - コミックナタリー
正直、赤塚不二夫については明るくない。アニメでバカボンやおそ松くんを見ていた程度で、漫画では読んだことはなかった。ただ、その圧倒的な存在、感覚というのは知っていたつもりだった。が、それはやはり「つもり」だった。今回の会場デザインはブックデザイナーの祖父江慎が担当していることもあってか、圧倒的な情報量に呆然とするばかり。えらくかっこいいアニメーションが会場入り口に出迎えられ、生い立ちを振り返りながら数々の貴重な原画が展示。原画を見るというのは「この漫画はどのように作られていたのだろう」というのを知ることのはずが、すっかりその漫画自体を読み込んでしまっていた。ちなみにこちらには会場設営のテキスト中継があり、なんとなく会場の雰囲気がわかると思いますが、それに負けない会場デザイン。立体となったキャラクターがずらーっと並んでいたり、原画が逆さまに展示されていたりと縦横無尽。
“赤塚作品は子供向け”だったのは、あくまでテレビアニメの話。実際の原作は挑戦的でむしろ大人向け。「見開きページで1コマ」「“赤塚へたくそやり直し”と編集に書かれたボツ原稿のようなものを扉絵に持ってくる」「本来絵が来る部分に文字、台詞部分に絵」「左手で書いたものを掲載」などなど…現代ならメジャー誌では絶対にありえないであろうものが沢山あり、むしろ呆れてしまった。うーむ、これはやはりちゃんと原作を読まないといけないかも。会場の出口付近には各人の「シェー」ポーズ。「リアルイヤミ」の明石家さんまYMOの3名様を筆頭に、松尾スズキや後藤まり子なども見受けられました。
余談ですが、会場を出て「あー、すごかった」と思っていたらそこに小山田圭吾親子を発見してしまいビックリ。…なんで土曜日なんて人の多い日に来るんだ!


最後に、赤塚作品に明るくなかった自分が、この展示会に行って知ったこと。
― あ、「ベラマッチャ*1」って赤塚作品のキャラクターの名前だったのか!

*1:SAKEROCK 1st.「YUTA」に収録されている曲名