グッドラックヘイワワンマン『THUNDER & PEACE』ファイナル＠渋谷クラブクアトロ

今回のワンマンツアーファイナルですが、がっつりグッドラックヘイワを見られるということでは昨年2月のワンマン「パッチワーク・ボヤージュ」以来。その内容は…とても豪華でした。辻村豪文、辻村友晴、曽我大穂、エマーソン北村、Pすけ（元チェンバロのドラマーの人か！昔、十三ファンダンゴでチェンバロ見たことある！）が加わったグッドラックヘイワセブン（Pすけ命名）は、とっても濃厚で重厚でした。ここまで豪華な布陣を見られるのもそうそうないと思います。スペシャルセッションのブ厚いバンド編成と対照的な、いつもの2人バージョンの演奏は、それはそれで素朴ながらダイレクトに演奏を体感できてとてもよかったです。

さて、今回の会場は渋谷クラブクアトロ。時間も20：00からと、社会人にはとっても優しい時間。あ、ミドリの鍵盤、ハジメ氏がひとりで見に来てる…なんて思っているうちに開演。いきなりこれまでと違う、と感じさせられたのは、オープニング映像が映し出されたこと。「Thunder」のシンセサイザー全開の雰囲気をイメージしているのか、やたらサイバーな雰囲気。あとから聞くと、この映像はD.V.Dの山口氏が制作されていたそうです。このサイバーな映像が流れ、同時に「Thunder」から『Ody Perc Tone』の冒頭、打ち込み部分が流れる。そんな中、伊藤名人が揚々とドラム位置へ、そして野村氏が鍵盤へ登場。伊藤名人は座るや否や打ち込みに合わせてドラムを早速叩き始める。そして突如打ち込みが静止し、鍵盤が鳴り響く。 よく入れるな、このタイミング、なんて思う。新旧取り混ぜたセットリストですごく見ごたえがあったのですが、一番印象的だったのはオレが初めてグッドラックヘイワを（映像で）見たときにやっていたカバー曲。ここに昔、映像が掲載されてたんですよ。それを見て「なんじゃこりゃ！」と思った、名前も知らない思い出の曲。これには感動しました。途中、曽我大穂、エマーソン北村と次々にメンバーが追加され、最終的にキセル兄弟、Pすけが加わって7人編成のバンドバージョンは、それはそれは圧巻。グッドラックの音楽にギターって、入れるの難しいのでは？と思っていたけど、さすがの辻村兄。赤いムスタングを引っさげて得意のディレイ操作＋リフ攻撃。ぼそぼそしゃべりが得意なグッドラックでしたが、Pすけ氏の底抜けに明るいキャラクターで、一気に華やかになりました。最終的には伊藤大地がアフロのズラをかぶりPすけのパーカションを、Pすけがドラムに交換しお祭り状態になってました。こうしたお祭り騒ぎの後、アンコールはしっかりと2人で演奏を〆ていたのも印象的。いいものを見ました。