「Loser's Parade」

for さえない日々

有吉の「ほぼ日攻防戦」

先日、ほぼ日で連載されていた「有吉が、 窓から風を 入れましょう。」が終了しました。この連載が始まったときは「なぜ!?有吉!?」と仰天すると同時に「有吉大丈夫かな…」と不安に駆られてしまったものでした。それは、『本人vol.11』の吉田豪が手がけたインタビューを読んでいたから。とにかく『本人』で語られたインタビューでは有吉の人間嫌いが炸裂。どこまでもネガティブでどこまでも人を信用しない、「重病」である有吉が浮き彫りになりました。そして「サブカルの知識が豊富な人が苦手」と発言していた有吉にとって、おそらく最も苦手とするタイプであろう糸井重里。なにせみうらじゅんの師匠である上に、SMAPからSAKE ROCKまで、守備範囲が広い。当初から「これはいったい、どのように流れていくのだろうか…」と身を案じたのでした。そういう目線でも面白い対談でしたが、ちゃんと真正面から見ても面白い連載でしたね。基本的にこの連載は有吉解体新書というよりは、有吉説明書。「暖房の効いた部屋で今日はあったかいねってみんなが言ってるのに、外は寒いじゃん、って空気入れちゃったんですよ。」という糸井さんの翻訳はさすがです。また、ここでも「やりたいことがない」「苦手なことはしたくない」「今は落ちる準備をしてる」などと言った病みっぷりは健在。

糸井:できるよ、世間の風を背負った有吉さんなら。外の花粉をつけたまま、入っていこう、テレビの世界に。
有吉:そうですね。
糸井:一回しようよ。せっかくだから。
有吉:はい。やりたいです。
ほぼ日刊イトイ新聞 - 有吉が、 窓から風を 入れましょう。

絶対そんなこと思ってないだろうなー、と勘ぐってしまいました。糸井さんの強引さに戸惑っている姿も垣間見れますが、この攻防戦を無事にくぐり抜けた有吉。是非ともこの対談の話が舞い込んだときの心境を聞きたいところです。