「Loser's Parade」

for さえない日々

DUM-DUM PARTY'09 ニイタカヤマノボレ 一二〇八@SHIBUYA-AX

「開演が18:00なんて社会人泣かせ!19:00に行って相対性理論終わってたら最悪だなー。バッファロードーターが終わってても最悪。出順ってどうなんだろ?」と不安に思いつつ急いで駆けつけましたが、ちょうどHair Stylisticsa.k.a. 中原昌也暴力温泉芸者)が終わったあたり。会場外からでもノイズ音が聞こえてきました。ちょっと見てみたかったけど、ノイズは疲れるしな…。まぁ、また機会があれば。ということでぼんやり感想。


group_inou。噂に聞くのみでようやく見れたのですが、なるほど、不思議なヒップホップユニット。古臭くも感じるギラギラの電子音と、音はえらくポジティブなんだけど、どことなくダメそうに感じる独特のオーラ。特に検証もしませんが、例えるならアンガールズのような存在だと思いました。

そして今回一番の目当てだった相対性理論ですが…すごい。初めてライブで見たけど、曲の世界観と全く同じ。余計なことはひとつもしない。twitterの出現で即時性対話式コミュニケーションが流行しつつあるというのに、対話は一切拒否している素振り。MCは「相対性理論です」「奥様はマジョリティー」「裏だけど、表といえなくも、ない」「お持ち帰り」「またね」以上。twitterで例えるならBotのようだ…と思っていたら、これらの発言をつぶやいてくれるBot実際に存在しているそうな。さすがですね。しかし、ライブだからこそわかることも多数。『四角革命』はテンポ早めで「勢いのある曲はライブでは音源よりテンポアップしてくれた方が燃える!」思考の自分にとっては満足したし、なによりあんなにリズム隊がしっかりしているとは思っていなかったので新鮮でした。音源ではどうしても声とギターのフレーズが気になっていたので。逆にギターは結構危うい演奏。ミストーンも多々あり。すべてが単音で構成されているアレンジで隙間だらけのため、ひとつでもミストーンが出ると目立つ目立つ。でも、この人の弾く姿を見てたら、なんとなくAORとかフュージョンとか好きなのかな?なんて発見もありました。ということで、mixiのコミュか当日のセットリストを拝借。

1.小学館
2.百年戦争
3.地獄先生
4.さわやか会社員
5.人工衛星
6.気になるあの子
7.四角革命
8.シンデレラ
9.テレ東
10.品川ナンバー

見事に4曲が音源未収録曲。これが新曲なのか昔からある曲なのかはわかりませんが、『ハイファイ新書』以降のトーンでした。さて、ここで忘れてはいけないのは、「やくしまるえつこが作詞作曲をしているわけではない」という事実。これもすごいですよね。あの歌詞って、絶対やくしまるえつこが書いてるもんだと思ってたので、それを知ったときはビックリしました。真部脩一というベースの方がすべて手がけてるんですよね。ライブでは淡々とベースを弾いていたのですが、なかなか内に秘めたるものはすごそうです。また見たい。

バッファロードーターは、もう圧巻。さすがです。以前見たのが5年前のライジングサン。夜のRED STAR FIELDで見たバッファロードーターは、ものすごくかっこよくてシビれた覚えがありましたが、その感覚は変わらず。サポートドラムも相変わらず松下敦が担当していて、ずっしり重いリズム感はシンセと相性バツグン。来年には新作も出るそうなので期待です。