「Loser's Parade」

for さえない日々

笑い飯は一度掴んだ優勝トロフィーをぶん投げた

タイトルは、M-1終了後にYahoo!動画でストリーミング放送されていたよしもとオンラインでトータルテンボス大村(藤田だったかも…)が笑い飯に対して評した言葉です。…確かに。思いっきりぶん投げたように見えましたよ。でも、その後このよしもとオンラインでは笑い飯両人が電話で出演。更に哲夫は山里を引き連れて打ち上げの合間を縫って現場に乱入。曰く、「チンポジで優勝する気」だったようです。また、近年M-1出場資格である結成時期の計算方法が年単位から月単位に変わったようで、来年も笑い飯は出場するようです。誰もが「最後の戦いだから最終決戦では自分の好きなことをやったのだろう」と美談に仕立て上げていたのですが、本人たちは飄々と来年も出場する宣言。笑い飯は、まだまだ伝説にはならないようです。それにしてもこのよしもとオンラインですが、千鳥の大悟が負けた悔しさで荒れまくってるわ、囲碁将棋の根建が酒に酔いまくるわ、司会のトータルテンボスのお願いで友情出演としてノーギャラでサンドウィッチマンが出演するわ(吉本の番組なのに)、しかもトータルテンボスサンドウィッチマンでマジトークするわ、トータル藤田はS-1の賞金で別荘を購入したとゲスいカミングアウトをするわとかなり面白かったので、アーカイブとして残して欲しいです。千鳥の大悟がNON STYLEに噛み付く、パンクブーブー黒瀬が電話出演したけど早速スベりまくるなど、見どころ満載でした。(※追記:笑い飯登場のところのみ書き起こしされていました。
というわけで、今年のM-1グランプリについてツイッターでぶつぶつと雑感を投下していたので、なんとなく感じたことをここにまとめます。

  • ナイツ、トップバッターの基準点としては高すぎるんじゃないかと思いましたが、その後を見て行くと妥当だったかも。M-1決勝のネタ途中で拍手が出るなんて、ナイツくらいにしかできないんじゃないだろうか。
  • 南海キャンディーズ、なんだかしずちゃんが「しずちゃん」を演じているかのように見えてしまったのが悲しかった。しかし山ちゃんのツッコミはやっぱり最高。特に面白かったのは「パニック!」。なんだか、オレは南海キャンディーズの漫才が好きなのではなく、山ちゃんの言葉選びだけが好きなのかもしれない、と思ってしまった。でも、初めてオールザッツ漫才に出演したときやM-1決勝に初めて出たときとかは漫才としてすごかったから、やっぱりしずちゃん次第なんだろうか。その辺をカバーしようとする山ちゃんが鬼気迫る感じだったと思う。
  • 東京ダイナマイトは、やっぱりクセが強いのか。個人的には好きなんですが、なんとなくこういうところでの評価は低いのだろうなー、とも思ってしまった。CMソングありき、などの予備知識前提でボケるネタは、あるあるネタともちょっと違っていて、評価されにくいのかも。でもしゃべりながら出てくるのは面白かったなー。あと「Mステにはジャニーズ枠が1個あってー」ってとこ。
  • ハリセンボンは、なんとなく爆発できなかった印象。春菜の緊張がすごく伝わってきちゃいましたね。
  • そして笑い飯鳥人はすごかった。でも決勝でチンポジだもんなー。あれを見た瞬間、絶対に優勝はないと確信しました。でも、やっぱり二人はこのネタで優勝したかったんでしょうね。なんというか、この大会はすべて笑い飯の動向で左右されましたね。
  • ちなみに大会直前の控え室でマイケル・ジャクソンのマネをしながら「テンダラーの浜本さーん!」と叫んでいた真相は、「マイケル・ジャクソンの踊りを浜本さんから教わったから」と、非常に義理堅い哲夫。
  • 笑い飯の後に出たハライチ。昨年のザ・パンチ状態になってしまうのではと危惧されていましたが、大健闘。実はちゃんと見たのは初めてだったんですけど、オレ、ハライチ好きかも。「控えめなフック」が素敵でした。ちなみにハライチって上戸彩より若いんですね!
  • モンスターエンジンはなー、西森の毒は好きなんですけど、今回はなんだか落ち着いちゃった印象。「手数を出す」というM-1という競技の戦い方に合わせてきたんですけど、もうその戦い方も古くなってきたのかもしれない、と笑い飯を見ていて思ったんですけど、あそこは次元が違うか。
  • んでもって優勝者パンクブーブー。安定化ありすぎて、正直つまらなくも見えたんですけど、やっぱりM-1はひとつの競技である以上、ここが優勝するのは納得だと思います。とりあえず日の目を見なかった人が一夜でスターになるという展開は見ていて好きなので、今後のバラエティが楽しみかも。なんだかパンクブーブーはすんなりとひな壇に紛れ込めているように思います。品川など東京吉本、華丸大吉などの福岡吉本のプッシュもあるし、黒瀬のヤンキーエピソードもあるし、「冴えないオリラジ」というルックスもある。バラエティー番組でどうなっていくのか楽しみ。あと、華丸大吉以降パッとしなかった福岡吉本勢もこれで活気づきますね。バッドボーイズがんばれ。清人は大喜利得意なんだし。
  • んでもってNON STYLE。昨年はどうしても受け入れられなかったノンスタなんですけど、肩の力が抜けていたためか、今回はすんなりと受け入れられました。というか、オレ石田が結構好きかもしれない。若手版のドリームマッチのときに見せた若林とのやりとりなどを見て、徐々に好きになってきています。ただし、井上のイキリネタを受け入れる土台は、まだまだオレの中にありません。なんかまだ、ただただムカつく…。出川哲朗くらいまで行ってくれたらいいんだけどなー。


ということで、本当に笑い飯に振り回されたM-1でしたね。そのためなのか、最終決戦は正直どれもピンとこなかったのです。ノンスタもパンクブーブーも、あまりにも安定してるし。そして笑い飯で「あ、ああ…」ってなっちゃったし。もしかしてM-1で刺激を求めちゃいけないのかも、とか思い始めた。ただ、翌日の話題はやっぱり笑い飯で持ち切りですね。あと、『笑い飯は「控え室における哲夫のマイケルジャクソン、および$10浜本への呼びかけ」でツカみ、「鳥人」で盛り上げ、そして「チンポジ」で落とすという壮大なボケだった』という仮説は、ちょっと出来すぎ。なんか納得できちゃう。それにしても笑い飯って、お笑い界の新庄剛志ですよね。記録にも何気に残っているけど、とにかく記憶に残る。真意が誰にも読めないあたりが。