「Loser's Parade」

for さえない日々

小沢健二、音楽活動再開

小沢健二ライブ活動再開!13年ぶり全国ツアー決定 - 音楽ナタリー
Kenji Ozawa 小沢健二 Official Site ひふみよ
数日前、twitter上で「WESS(北海道のイベンター)のサイトで小沢健二の名前がある!」という情報が駆け巡りました。それはきっとWESSのミスによるフライングだったのでしょう。そのときからざわざわし始めていましたが、ついに本日、公式発表がありました。なんと、全国ツアー。講演じゃなくて、ちゃんと唄うんですって。公式サイトが開設されましたが、その中には長い小沢健二本人の言葉が載っていました。

うさぎ「まず、メンバーはどのような人たちが」
小沢「えーと、中西康晴さん、中村キタローさん、木暮晋也さん、真城めぐみさん、スカパラホーンズ、スカパラ沖祐市さん…」
うさぎ「やたっ(ぴしゃりと膝を打つ)! アルバム『ライフ』期のメンバーですね」
小沢「そうそう。『ライフ』とか、それを生んだツアーの『ディスコトゥゴー』とか、その後の『ライフショウ』とか。その辺りの、94年から96年のツアーでは今挙げた方々とずっと一緒にやらせていただいて」
うさぎ「録音物でいうと…」
小沢「94年の『愛し愛されて生きるのさ』のシングルから、『ライフ』の曲たち、だから『ラブリー』とか『いちょう並木のセレナーデ』とか…」
うさぎ「で、その後のシングルの連作というんでしょうか、『強い気持ち・強い愛』、『戦場のボーイズライフ』、『さよならなんて云えないよ』、あ、『美しさ』か、で、『痛快ウキウキ通り』まで…」
小沢「その辺まで、録音もツアーも、基本的に同じメンバーですね」
うさぎ「で、その時期のメンバーってことは、その時期の曲をやる、と」
小沢「そうですね、あの辺の曲をやります。というか、沖さんがオルガンの前に座っているのに『流星ビバップ』をやらないというわけにはいかないです」
booklet

マジすか。このインタビューを読み進めていくと、新曲もやるとのこと。

要するに、このときの音楽を、このときのバンドメンバーがだいたいそのまんま出てきて演奏するってことですもんね。…この映像で久し振りに青木達之さんのドラム姿を見てちょっと切なくなりましたが。

さて、自分にとっての小沢健二なのですが、実はそんなにどっぷりと漬かっていたわけではありません。そのため、実はアルバムも「LIFE」しか持っていなかったりします。しかし、改めて聴いてみたのですが、まー、自分の中高生のときの思い出が蘇ってくる。「LIFE」だけでもやっぱり“あの頃”が詰まっていて、やっぱり一時代を築いた人なんだと思わされます。そういえば思い出したのが、「プラダの靴が欲しいの」っていう歌詞を聴いて以降、ブランド=プラダっていうイメージが強く付いてしまい、靴は恐れ多くて履けない(そもそも歌詞から言うと女性ものなんだけど)から、せめて財布が欲しいと高校から大学を経て、社会人になってからも、つい4年ほど前までずっと思っていました。一種の刷り込みなんでしょうね。結局プラダの財布は買えず、アウトレットでCOACHの財布を買いました(安かったから)。これも淡い思い出です。
しかし、最近の小沢健二の活動は、音楽から離れて主に講演活動や作家活動などで強いメッセージ性を持つ人物になったというイメージを持っています。なんというか、スチャダラパーのDVD「スチャダラパーの悪夢」でいうBOSEが演じた(?)強烈なエコロジストのような感じ。そのため、いったいMCはどんなことを言い出すのか。新曲はどのようなものになるのか。これは楽しみなのか不安なのか、よくわかりません。そんな活動を経て再び“あの頃”の曲を唄う姿にどのように思うのか。このあたりはライブを実際に見てみないとわかりません。いったいどうなることやら。

それにしても気になるのは、BOSEにどうやら直接連絡をしてきたっぽいこと。直接連絡を取るとか…なんなんですか、この期待しすぎてしまう伏線は。もしかしてスチャダラ20周年にて!という可能性も。妄想は膨らみます。

シンコのトラックがかっこいいなー。



余談ですが、この件に関しての渋谷系が青春だった同じ会社の人(「オリーブ」の編集者になりたかったそうな)の言葉ですが、「とりあえず東京、神奈川、静岡、名古屋のチケットを取る。」「チケット争奪戦激しいだろうし、いっそのこと高松を取ろうかな。」「ライブ見たら、絶対に泣く。」「きっと(活動家として)募金とか募るんじゃないかな。ツボとか売られたりして。でも、オレは買う。」とのことです。この人、5月6月に有給使いまくるんだろうな。まぁ、上司なんですけど。