「Loser's Parade」

for さえない日々

『シンクロニシティーン』相対性理論

相対性理論の新譜が出ました。ちょっとこれ、どうかと思うくらいにいいです。

PVにもなっている『ミス・パラレルワールド』、完全にサビが頭から離れませんし、ギター少年を虜にさせるギターフレーズだし。というか、全曲捨て曲なし。完璧です。これしか言いようがありません。こんなにわくわくさせてくれるアルバム、久しぶりです。
今回のアルバムで感じたのは、1枚目と2枚目をミックスさせたような、両方を昇華させたようだな、ということでした。まずやくしまるえつこのボーカルが、前回のささやきボイスに加え、1枚目に見られたぶっきらぼうさもプラスさせている。曲調も前回はわりとミドルテンポな曲が多かったのに比べ、今回はアップテンポなものも多い。あと『ぺペロンチーノ・キャンディー』はデラ☆センチメンタルみたいに話しかけるようなスタイル(宮崎吐夢の曲のようだとも思ったけど)があったり、『三千万年』の跳ねたリズムがあったり、初期のジュディマリのような勢いのある『気になるあの娘』、早いリズムとディレイギターですごく浮遊感のある『小学館』だったりと、ジャンルも様々。というか、全曲いいです。アホみたいにそれしか言えません。ライブでも聴いたことのある曲が多かったので馴染みがあったのかもしれませんが、すべてがすごくポップ。
そしてこのアルバム、発売から数日しか経ってませんが、すでに1万枚以上の売上を記録(初日オリコン3位7,000枚、2日目オリコン2位4,000枚、3日目オリコン3位3,000枚)し、週間オリコンランキングでも上位に入るのは確実でしょう。確実に相対性理論は時代に乗ってます。ゼロ年代最後の刺客だと思ってましたが、10年代の申し子となるかもしれません。

シンクロニシティーン
シンクロニシティーン相対性理論

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