「Loser's Parade」

for さえない日々

深夜バスに監禁

…と言い換えたいくらいの経験をした。
先日のこと、後輩の結婚式に出席するために京都に向かいました。ゴールデンウィークでまた再度関西に行くということと、金銭的な面を考え、往復に深夜バスを使用しました。確かに30間際になると深夜バスは体力的につらい。朝、目的地についたとしてもしばらくはネットカフェで仮眠を取るため、結局金銭的に変わりがないのかもしれませんが、それでもやはり安価なのは助かる。また、その結婚式ってのが日曜の夕方からはじまるというなんとも空気の読めない日時だったため、終わった頃には新幹線の終電が過ぎている、という理由も今回はありました。
それは披露宴も終わり、京都から東京に帰る、日曜の深夜のバスの中の出来事でした。相変わらずバスの中では寝付きがよくないが、なんとかウツラウツラとちょっとずつ睡眠をしていたその時、急に真っ暗な車内にアラームらしきものが鳴り響いた。最初は誰かの携帯のアラームかと思ったのだが、一向に鳴り止む気配はなし。早く起きてアラーム消せよ、と思っていたのですが、どうやら様子がおかしい。そうこうしているうちに、高速道路を走っていたバスは、路肩に止まった。止まると同時に鳴り止むアラーム。このアラームはバスから鳴っていたのか!そして慌てている様子の運転手。いったい何が起きた?状況は一切分からぬまま、エンジンが止められた上に元々消灯し、カーテンが閉められていた車内は真っ暗で、エアコンすら止まってしまったのでひたすら寒い。外からは何やら工具らしきものがコンクリートに落ちる音。恐らくだが、整備をしているのだろう。
そして、このまま、我々は1時間以上も放置されたのだった。何の説明もなく。流石に気になった乗客はなんとか外を見ようとしているが、扉も窓も開かないので、結局見えず終い。腹を立てた乗客の一人がバス会社にクレームの電話を入れたところで、ようやく運転手が車内に戻ってきた。
ようやく説明を受けた結果、「整備不良のために整備していた」とのことだった。そして何の説明もなかったことについては「整備に夢中になっており…」。なんというか、もう、呆れてしまった。不安を煽っていたということについて自覚が一切なかったのだ。結局バスは整備時間のロスがそのまま到着時間に影響し、まんまと会社に遅刻する時間になってしまった。その上、私は体調を崩した。元々気が弱いため、精神的なものが大きかったのだろうと思う。本当に生きた心地がしなかった。


私は決意した。もう20代で深夜バスは卒業する。もう2度と深夜バスに乗ることはないだろう。