「Loser's Parade」

for さえない日々

テレビマンズのイベントで痛感したこと

昨日、このようなイベントに行ってきました。

「テレビマンズ(大根仁・岡宗秀吾)×スチャダラパーのプライベートレッスン・スペシャル!!」
テレビ界のゲリラ戦を担当する2人のディレクターがムダに溜めたムダな知識で独自の授業!!
今回は夏のスペシャル特番!! ゲストにスチャダラパーの皆さんをお迎えします!!!
【出演】テレビマンズ(大根仁・岡宗秀吾)
【Guest】スチャダラパー、他!?
減量の効果を上げる

今回は、前回好評だったという「5th Element」(某テレビ局では就職試験にも採用された)と題された、自身を掲載した5つの作品についてスチャダラパーの3人が語るという内容でした。このイベント、当日はUstreamでも生配信されていたため、イベントの内容については配信で見ていてご存じだ、という方も多いかもしれません。そこで、簡単に振り返りますと…

BOSE

SHINCO

ANI

BOSEは割と王道。「ビューティフル・ドリーマー」は押井守監督の出世作で「『深い作品』だと初めて感じた作品」。クレージーキャッツの映画については「とにかくクレイジーキャッツはかっこいい。表はああだけど、裏では芸に真剣だという、裏表がいい」。「ファンタジア」は「1940年にこんなことをやっていたのに衝撃。音を映像で表現するという手法(波形)はタケイグッドマンも影響されている」。藤子F作品は「暗い感じが好き」、「マトリックス」は「本質を暴くということを見事に表現していて衝撃」との感想。歌詞に影響されているものばかりだそうな。
続くSHINCOは写真集ばかり。これは要するに写真は実際のものを撮影するのだけど、自身の意図を持って加工(プリント)して行く工程は、音楽のイコライジングの作業を通ずるものがある、と聞き納得。番外編の別役実作品は「硬い文章で大ボラを綴りネタばらしもしない手法が面白い。歌詞にも影響されている」らしい。
ANIは、ANIらしかったです。「男はつらいよ」作品については自身の「寅次郎メモ」を用いて説明。忍者モノ、戦隊モノはただただかっこいいから。黒人ラッパーの広告に感じるデジタル感については所有のスクラップやビデオで説明。最後の「Krush Groove」については内容はいいのはもちろん、“ピントのずれた日本語字幕”(ヒューマンビートボックスが「人間ビート箱」と字幕に表示)が面白いということで、「なぜなら俺は新鮮だ」「さぁみんな拍手で迎えよう」という字幕は「今夜はブギーバック」歌詞の元ネタとなっているらしい。


さて、ここからは個人的な吐露をするので申し訳ないですが、いや、自分のブログだから別にいいのかもしれませんが、以上の件で非常に愕然となったのです。それは「自分の興味の狭さ」。特に映画がまったくわからない。「あー、それ知ってるよ?見たこと(聴いたこと)ないけど」でお馴染みの、文字情報ばかり掘り続ける丘サーファー的な自分ですので、例えば「ビューティフルドリーマー」が大傑作であるということは知っている。しかし、それは本やネットで仕入れた情報の受け売り。実際に体感をしていないのです。
同行した妻は“かぶれていた”時期があるそうなので、「BOSEのチョイスは本当にサブカル王道」だと評していたのですが、これが「王道」だとすると、オレはまったく王道を通っていないわけです。映画も見ない、読書もしない。昔から通っているのは音楽のみ。演劇を見るようになったのはここ数年だし、映画もいまだに年に2、3本。要するに「興味の幅が狭い」「感性を広げる行為を怠っている」「感受性に乏しい」、つまり「自分の浅さ」に気がついて、愕然としたのです。だって、みんなこういうのは10代後半から20代前半で済ます行為なわけでしょ?オレ、全然そんなルート通ってないまま30になっちゃった。ずっと自称はしていましたが、改めて「サブカル“ミーハー”(話題になってから飛びつく)」な自分に気がついたのでした。
なんか…もうちょっといろんな知識を広げようと反省しました。今からでも、遅くないか?手始めに「ビューティフルドリーマー」と「マトリックス」を借りてこようかな…って、レンタルビデオ屋の会員にすらなっていないんですけどね。まずはそこからだなー。


ちなみに最後には吉田豪が乱入し「北の国から」激レア映像(開演前のディズニーランドに黒板家が迷い込む演出)+司会の豪華さ(ビートたけしジャイアント馬場俵孝太郎など)に注目の「1982年→83年民放年越し番組」を見せてくれました。これは素直に「すげー!」と驚愕。
ちなみにここでこのイベントは第1部終了。第2部は「大根監督の解説付きで見る『モテキ』第1話」だったのですが、ここからはUstream未配信。なので、次回はこのときの解説を記憶の限り挙げてみたいと思います。