「Loser's Parade」

for さえない日々

モテキ 最終回に寄せて

ドラマ「モテキ」が終了しました。
ここまで夢中になって毎週楽しみで仕方がなかったドラマって、生涯で初めてだったかもしれません。元々原作が好きだったこと、そして監督がこれまた大好きな大根仁監督。更に重要人物としてハマケンが出演するなんてことになって、更に更にオープニング曲がフジファブリックの“新曲”。放送前から「これ、どんだけオレ向けのドラマなんだよ!」と、奇跡の連鎖に震えていたのでした。ドラマの細部にまで及ぶサブカル層をくすぐる小ネタの数々。毎週流れるジャストの邦楽曲。そして何より主人公の藤本幸代の姿に毎回身悶える金曜の深夜。それが終わってしまった。
最終回のタイトルは『男子畢生危機一髪』。もちろんこれはeastern youthの曲。原作の最終回もこのタイトルで、作者の久保ミツロウ先生は「最後はイースタンと決めてました」と『モテキ4,5巻』で発言しているのですが、この曲が本当にビシッと締めてくれました。更にドラマではeastern youthのライブ映像までミックスされ、それがドラマとシンクロしていくなんて号泣するしかない編集。もうね、オレもイースタン聞きながらチャリで夜中爆走したい!(東京都ではイヤホン装着の自転車運転は道交法で禁止されています)
それにしてもあのラストってどうなんですかね?自分は「わ!こんな感じで終わった!」と最初はビックリしたのですが、徐々に自分の中で消化していきました。ちっぽけな発見をした幸代だけど、でも幸代にとっては大きな第一歩なのだからああいう感じだったのか。成長物語としてはほとんど成長しない主人公だったけど、だからこそ最後の最後でようやく成長の兆しを見せることができた、というラストだってことでいいんですかね?
「いつモテキが来ますか?って言ってるヤツは、まずはお前が誰かのモテキになれ!」って、久保ミツロウ先生がナタリー社長のタクヤさんや津田大介さん、実験4号さんが手掛けるMOKラジオで言ってた言葉。そのとき聞いていてすごく印象に残っている言葉。なんだか背筋が伸びた。


それにしても、なぜオレはここまでドラマ版「モテキ」にハマったのだろうか。ハマケンが出演していたから?大根仁監督作品だから?流れてくる曲が全部自分にヒットするから?小ネタが面白いから?キスシーンがエロかったから?主人公に感情移入していたから?満島ひかりの演技が凄まじかったから?野波麻帆がすばらしくエロかったから?松本莉緒演じる夏樹みたいな女性に痛い目にあったことがあるから?菊地凛子がかっこよかったから?岡村ちゃんを完璧に(踊り付きで)歌いこなす森山未來に惚れたから?「アキハバラ@DEEP」で強烈に印象づけられて「スペシャボーイズ」で急に始まったハマケンとのコントコーナーに出演していた信川清順がなんかいろいろすごかったから?リリーさんの『ポリリズム』が面白かったから?「うわー、スミさんみたいな大人になりたいなー」っていう無謀なあこがれを持ち始めたから?幸代にどんどんイラついてきて目が離せなくなったから?
全てです。単なる視聴者ですが、関係者各位にお礼を言いたいくらいです。ありがとうございました。でもまだDVD-BOXが出るまではモテキは終わっていません。

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