「Loser's Parade」

for さえない日々

京浜ロックフェスティバル2010@川崎市東扇島東公園

久保田麻琴プロデュースによるライブイベント。SAKEROCKを始め、気になるアーティストが出演するために川崎市まで向かいました。
実は前日は雨が降っており、当日も起きたら雨がまだ降っていたためにどんどんテンションは落ちる状態。「チケットがないんだし…行かなくてもお金は無駄にはならないもんなぁ…」と考えていたのですが、そうこうしているうちに見事に天気が盛り返し、昼過ぎにようやく自宅を出て夕方前に到着。いや、これ、行ってよかった!すごいいい具合のフェスだった。全体的にゆるい。だいぶ離れてても余裕でステージが見えるくらい。ヘリポートらしき場所に寝転がったり、出店付近で買い食い&飲みながらなど、自由自在。出演者もそのへんで見かけまくり。当日昼に「男子ごはん」を見て来たので、会場で何度もケンタロウ氏(料理研究家&スカンク兄弟のドラマー)を見かけたのはちょっと面白かったです。フェスってこれくらいのゆるい感じが理想かもしれませんね。収益とか考えなければ。


川崎駅からバスに揺られ、会場に着くと、清水宏氏が吠えているのを横目にひとまず乾杯のためにフードエリアへ。それにしてもこのフェス、食べ物が全部うまそうだったのは非常によかった。「晴れたら空に豆まいて」を始め、沖縄料理、たこやき、ドーナツ、唐揚げ、ピザなどなど。あと出店に並んでどこかの神社に奉納されているであろう「男のシンボル型の大木」が展示されていたのが面白かった。シンボルに股がって記念撮影をするうら若き女性を若干のいやらしい目で見つつビールを堪能。
さて、肝心のライブですが、ステージは2つあり、舞台は大型トラックの側面が開いてそのままステージとなっていた。SHEENA&THE ROKKETS(シナロケ)はもう、存在しているだけで成立しちゃってますね。鮎川かっこよかったなー。もちろんシーナも。甘くて酸っぱいレモンティー!あと、自分は『ユー・メイ・ドリーム』とサディスティック・ミカ・バンドの『タイムマシンにおねがい』を若干ごっちゃにしてました。
次に見た「東京天水連」がすごかった。まったく何をするのか分からなかったのですが、正体は高円寺阿波おどりのチーム。老若男女が入り乱れて踊り、そして太鼓をたたく姿は完全に人力トランス!まるでV∞REDOMSのようだった。
にせんねんもんだい。コチラもループ多様のトランス状態。同行者と話してたのですが、「ああいうバンドやりたい…」と思ってしまいます。先日、あふりらんぽを解散させたオニはエキセントリックな弾き語り。ラキタまで出てきた。
そして東京ローカルホンク& 鈴木茂。これやばかった!スペシャルゲストに野村卓史登場!実は家族連れで来場されているのを見かけたので「あれ?もしかして出演者?」と思っていたのですが、まさかここで出てくるとは。そして途中登場した鈴木茂がなんと「花いちもんめ」も唄った!!!!はっぴいえんどの曲!!!それをサポートする野村卓史って、何この図。すごい。こんな状態、後で黙って見ておられず、全力でステージ前方まで向かいました。
オーラスに近づき、清水宏 with 越路姉妹を横目に。飲みのペースも早くなる。そしてSAKEROCK。やったのは『進化』、『老夫婦』、『慰安旅行』、『モー』、『菌』、そして久々に演奏した『殺すな』!新曲の『KAGAYAKI』、最後には『生活』。全体的にタイムスケジュールが押していたために余計なMCもなく、そして演奏曲もカットされるという感じでしたが、いつものようなダラっとした感じよりも集中している感じがカッコよかったです。それにしても『殺すな』聴けたのはラッキー。
自分はSAKEROCKが終わった時点でオールナイトライブの「赤犬 大復活祭 in TOKYO」に向かうために早々に会場を後にしたのですが、その後、山口冨士夫がバックに久保田麻琴鈴木茂、そして我らが伊藤大地を従えてセッションしていたそうです。っていうか、村八分裸のラリーズはっぴいえんどって…今21世紀ですよ!?そして伊藤名人、ものすごいメンツに囲まれてるなぁ!


このフェス、投げ銭制ということで、会場ではカンパを募るスタッフが大勢いらっしゃったのですが、でもこういう投げ銭って、ライブを見たあとから入れるものじゃないの?入場口でいきなり「カンパお願いします!」と強要されるのはちょっとどうかなぁ…。いや、もちろん楽しんだ分のカンパはさせていただきましたが。まぁ、そうでもしないとカンパしない人が出てくるってことだったのでしょうが。