「Loser's Parade」

for さえない日々

その街のこども 劇場版

その街のこども 劇場版」という、阪神淡路大震災をテーマにした映画を見てきました。…泣きました。
映画「その街のこども 劇場版」公式ホームページ

震災を経験した人たちの、それぞれの心の傷。それが、実際の震災の映像を使用するのではなく、夜の神戸を歩きながら二人で語り合っていく会話劇。
自分はかつて関西に住んでいたので、新神戸駅、三宮駅、神戸スタークラブ、御影、2号線沿いなどの風景が懐かしく感じるが、そのなんとなく懐かしい風景が、劇中の二人の会話で変化する。自分は震災から5年経った1999年に京都で一人暮らしを始め、神戸に足を運ぶようになった。なので、自分が見ていた風景は震災復興後。映画を見ていて「あ、そうか、何気なく通っていたあそこも、あの人も、いろんな背景があったのかもしれない」と感じた。

自分が見に行った恵比寿ガーデンプレイス内にある東京都写真美術館ホールでは、会場外に劇中に出てきた「絵」が展示されていた。映画を見終わった後にその「絵」が描かれた背景の説明文を読んでまた泣いた。
あと、前回のタマフルのシネマハスラーまさにこの作品についてだったのですが、そのPodcastを聴いているだけでまた泣きそうになった。

でもひとつだけ。サトエリの関西弁がすごく違和感が。なんか、へたくそなんだよなー。東京生活が長くて関西弁を話すのが久しぶりだっていう設定だったにしろ、なんかそこがすごく気になったなー。森山未來の関西弁は完璧でしたね。*1

*1:まぁ、自分は三重出身なので正確には関西弁じゃなくて伊勢弁を喋っているのですが…