SAKEROCKライブ,at 浜野宅,in 西荻窪,on Ustream

2011年3月21日、19時。彼らは渋谷AXではなく、西荻窪にあるハマケンの家にいました。
サケロックのみなさんと角張社長
地震の影響で延期となったツアーファイナル。代わりに「ひとまずやれること」ということで、なんとハマケンの自宅からメンバーがUstreamを配信し、更にはアンプラグドライブまで披露しました。
最初は映像が途切れ途切れになっていたものの、調整して無事に配信開始。そして映る6畳の中にぎゅうぎゅうに押し込められたメンバーと角張社長、みんなの楽器。とりわけ田中名人のコントラバスが何よりも場所を取っていておかしい。映っていないけれど山岸サンタさんや機材担当ドラゴンさんの声も聞こえました。今回の趣旨を軽くリーダーが話した後、角張社長による「幼なじみのお兄ちゃんのモノマネ」という、誰やねんそれ！というか何故モノマネ？で開幕。
「地震があったときみんな何をしていた？」というトークを中心に、だらだらと雑談するメンバー＋レーベル社長。うわ、これはまるでSAKEROCKのライブMCだ。一番印象に残っているのは角張社長による「（仙台出身だから）パニックになりながら渋谷から歩いて帰ってて、ふと隣を見たらほしのあきも一緒に歩いていた」という話だけど。あ、でも星野リーダーがソロのプロモーションのために札幌のAIR-G'（時計台ビル14階）にいて、地震直後に生放送出演だったために「告知なんかしている場合なんだろうか」と心を痛めてしまったっていうのも印象的だったな。

そしてグダグダと30分くらい雑談をした後にいよいよ始まった前代未聞のアンプラグドライブ from 西荻窪 to everywhereは『進化』でスタート。小さい音でアコースティックギター、コントラバス、スネアドラムとトロンボーンを演奏しだすと、今までのグダグダとは打って変わる。ハマケンのトロンボーンが近所迷惑にならないのかとドキドキしながら見ていたけど、どうやら現場の生音自体はそこまで大きくないらしく、マイクの性能がいいらしい。なので、小さな音で演奏していても全然問題なく聞こえた。
その後『老夫婦』でのんびりと、『今の私』でしっとりとさせているところでまた余震があった。自分はあまり気づいていなかったが、Ustreamの画面横に表示されるTwitter上では「地震だ！」が列挙。演奏後にリーダーも「ちょっと揺れたね」とコメント。しかし、「まあ、みんな一緒に揺れてるから大丈夫です」と。今回の緊急生配信、延期になったライブの代替という体裁ではあったが、本当のところは「寂しくないように」という思いもあったそうで、なんだかそれを実証づけるコメントであり、それと同時に自身のソロ曲『ばかのうた』の「ばかなうた歌いながら一緒に揺れようぜ」という一節を思い出した。
そして演奏されたのは新譜から『KAGAYAKI』。トロンボーンの独奏から始まるこの曲、普段はエレキギターとエレキベース、オープンハイハットで少し音が激しいけれど、アコースティック版はひたすら優しい。そして最後に告知がありつつ、ついに始まった、ハマケンvs伊藤大地による「小声対決」。「ブリキでできたお父さん」「買出し買い占めノーノー」「オレの才能見てろよこのユーストリムっ」「オレの値段は 8万円」などのフレーズを小声でささやき、それに反応する伊藤名人。そして始まる『生活』は、「はやく元の生活に戻れるように」として捧げられた曲。異質なアンプラグドライブ配信は、いつものSAKEROCKだった。そう、早くこのくだらなさをライブ会場で見れるようになりたい。

演奏終了後、一旦は配信が終了したのですが、数分後再び配信が始まり、配信途中で「最後もモノマネをやる」と予告していた角張社長による、
from 「はじめの一歩」
デンプシーロール
from 徳島
からの、阿波踊り

そして吉川晃司のマネで、

「日曜日よりの使者」を歌って

土下座。
モノマネなんだかギャグなんだかわからないけどとにかく勢いだけあった謎の芸を披露してアンコールは終了。
これ、実際に見ないと全然伝わらないです。この電光石火の動きに対してこの動画を見ていた友人曰く「動きが早すぎて逆にスローに見えた」と評していました。あと、せっかく感動的に終わったと思ったのに、この台無し感と言ったら！やっぱりくだらない！

ちなみに今回の会場となった浜野さん宅はどうやら最近2DKの部屋に引っ越したらしく、映っている6畳間とは別にもう2部屋存在するそうです（「あまりそれ言わないで！イメージが…」とは浜野談）。ちなみに映りこんでいたスペシャボーイズのセット内にあったYOUR SONG IS GOODのJxJx氏私物の漫画で埋め尽くされた本棚は総額17万（一番売れていたときに買ったらしい）。そんな浜野さんの家について…