「Loser's Parade」

for さえない日々

「MUDA」な元曲

「MUDA」ツアー振替公演も間近ということで、SAKEROCK「MUDA」のことについて復習しておきましょう。もう発売されて半年経っていることですので。

SAKEROCKの曲はよく「他で発表したものを改めて曲にする」ということが行われています。例えば芝居や映画のサントラとして発表していたもの。最近はテレビの仕事もありますね。彼らはインストバンドであるために、こういったことは得意分野であると同時に、サントラも新曲であるということになります。なのでたとえ劇中歌などだったとしても、SAKEROCKの曲の原型になっているのです。


さて、今回の「MUDA」の中に、すでにどこかで発表されていたものは(自分が理解している限り)13曲中4曲あります。まずは2曲目の『Goodbye My son』。これは星のリーダーが高校生の時につくった『ここに来る』がベースになっています。ちなみにこの曲、4月に行われた「部屋 in PARCO劇場」にて披露されました。元曲もとっても良いです。次に5曲目の『DANCHI』。これは以前リーダーが配信していた「ばかラジオ」というPodcastの中でブリッジとして流れていた曲が元になっています。収録されたものはミドルテンポですが、Podcastで流れていたものはテンポが速めです。今でもダウンロードできるので、確認してみてください。
そして9曲目の『WONDER MOON』。これはバナナマンの単独ライブ「wonder moon」のオープニングテーマでした。ライブのオープニングテーマバージョンの方は収録されたものより若干テンポは遅め。MUDA収録バージョンの方が勢いがあって荒々しくなっています。最後に、ラストの『GUNPEI』。これは言われてみるまで分からなかったのですが、こちらもバナナマンライブのオープニングテーマでした。傑作選の「bananaman chop」のときですね。なぜすぐには分からなかったのかというと、元ネタと大きく変わっていたため。「chop」バージョンはなんとアレンジがパンク。ギターはギャンギャンいっていて、ドラムは今までの伊藤ワークスで聞いたこともないくらいにパワフル。メロディーも少しキーが違っている。対してMUDA収録バージョンはミドルテンポで牧歌的。これは是非とも「bananaman chop」のDVDを手にして確認してみてください。


ちなみに、先日のバナナマンのラジオで今回のライブ音楽に再びSAKEROCKが使用されることが決定しました(というか、設楽さんが直接リーダーにオファーをかけていた)。昨年は忙しくて作れなかったようで、代わりに盟友トクマルシューゴが提供していました。バナナマンに提供した曲は上記以外にも『会社員』『ホニャララ』があります*1。今回も期待!でもバナナマンの単独ライブ、ここ数年全然チケット取れないんですよね…。

*1:提供曲はもっとあるけどSAKEROCKの音源にはなっていない。『疾風』がハマケンの別バンドNEWDAYの「It's a Newday」に収録されているらしい