「Loser's Parade」

for さえない日々

マイ・バック・ページ

とってもいや〜な映画でした。
映画『マイ・バック・ページ』オフィシャルサイト

実はこの物語がノンフィクションであると知ったのは見終わってからであって。
この事件が起きた1971年っていうのは、自分が産まれる9年前。今(2011年)から9年前って言ったら2002年で自分は22歳の大学4回生。昔、とも、ついこの間、とも言える。自分が産まれた年にとってのこの事件は、今の自分にとって日韓ワールドカップで日本中が大騒ぎして「私立探偵 濱マイク」が放送されて、平井堅が「大きなのっぽの古時計」をヒットさせてナンバーガールが「NUM-HEAVYMETALLIC」を出して突然解散した年、という感覚だ。そんなの、はっきりと記憶している。「学生運動なんて昔のことでしょ」なんて思っていたけど、それくらいの「昔」。
とにかく松山ケンイチ演じる片桐(梅山)の空っぽさとその罪、そして純粋な妻夫木聡演じる沢田の最後のシーンが印象的。あと、確固たる意思を持った長塚圭史とまるで井筒監督が乗り移ったかのような口調の山内圭哉がすっごいよかった。
あの頃の学生たちは本気で日本を変えることができると信じていたけど今はどうだ!?、と捉えるべきか、これがあったからこそ今の「どうすることもできない」感ができてしまった…、と捉えるべきか。ちょうど現在は原発デモが巻き起こっているところなんだけど、あの頃と同じ信念の人は果たしてどれくらい存在するのか。奇しくも、そんなところと重なることもあったのかも。


ちなみに、実はこの映画、ワタクシ、エキストラで参加しました。ちょうど昨年の6月頭くらいでした。そのときの様子もそのうち書こうと思います。ちょっと映ってたよ!予告編にもほんのちょっとだけ映ってる!